3大会連続でラグビーワールドカップに臨む女子日本代表の大会メンバーが7月27日にレスリー・マッケンジーヘッドコーチから発表され、32人中12人が本大会初挑戦する。
チーム最多の49キャップを保持するBR齋藤聖奈、キャプテンを務めるBR長田いろは、2017年大会ベストフィフティーンに選ばれたSH津久井萌、SO山本実、CTB古田真菜らは3大会連続でのワールドカップ挑戦となる。
一方、最小キャップ保持者はPR町田美陽(3キャップ)で、チーム最年少は20歳のWTB松村美咲。パリオリンピック代表のFB松田凛日や東京オリンピックを経験したCTB弘津悠、WTB香川メレ優愛ハヴィリら7人制女子日本代表経験者も名を連ねた。
ラグビーワールドカップ2025イングランド対か合いは8月22日に開幕。日本はプールCで24日にノーザンプトンでアイルランド、31日にエクセターで大会2連覇中のニュージーランド、7日にヨークでスペインと対戦し、初のベスト8入りを目指す。
長田は、「どの試合もチャレンジングなものになるが、やってきたことを出し切ってベスト8に進みたい」と話し、「自分たちもどの国にも負けないくらい準備してきた。自信を持って臨みたい」と意気込みを示した。
2022年にニュージーランドで行われた前回大会に続いてチームを率いるマッケンジーヘッドコーチは、前回大会後の3年間で女子ラグビーの環境に変化があり、国際カレンダーに導入されたWXVをはじめ、試合や合宿の機会が増えたことでチームの成長につながっていると指摘。コーチ陣には元オーストラリア代表SOのべリック・バーンズ、日本をはじめ、オーストラリアやフランス、イングランドなどでFWコーチを務めてきたマーク・ベイクウェルらが名を連ね、チーム強化を進めてきた。
「3年前とは違うチーム」とマッケンジーヘッドコーチ。「だが、同じように厳しい戦いが待っている。(前回大会最終戦となった)イタリア戦からの積み上げを見せたい」と抱負を述べた。
チームは8月2日に日本を出発して直前合宿を行うイタリアへ渡り、9日に本大会前最後のテストマッチでイタリア代表と対戦。その後、大会開催地のイングランドへ拠点を移して最終調整に入る。
<女子日本代表登録メンバー>
PRプロップ:
加藤幸子(横河武蔵野アルテミ・スターズ、29キャップ)
北野和子(MIE PEARLS、21)
小牧日菜多(東京山九フェニックス、21)
永田虹歩(MIE PEARLS、29)
町田美陽(日本経済大学女子ラグビー部、3)
峰 愛美(日本体育大学ラグビー部女子、11)
HOフッカー:
公家明日香(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、21)
小鍛治 歩(東京山九フェニックス、11)
谷口琴美(横河武蔵野アルテミ・スターズ、25)
LOロック:
櫻井綾乃(横河武蔵野アルテミ・スターズ、22)
佐藤優奈(東京山九フェニックス、23)
吉村乙華(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、28)
BRバックロー:
川村雅美(横河武蔵野アルテミ・スターズ、21)
向來桜子(日本体育大学ラグビー部女子、21)
齊藤聖奈(MIE PEARLS、49)
長田いろは*(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、39)
細川恭子(MIE PEARLS、17)
ンドカ ジェニファ(北海道バーバリアンズディアナ、14)
SHスクラムハーフ:
阿部 恵(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、31)
津久井萌(横河武蔵野アルテミ・スターズ、41)
SOスタンドオフ:
大塚朱紗(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、35)
山本 実(YOKOHAMA TKM、37)
CTBセンター:
安藤菜緒(BRAVE LOUVE、12)
小林花奈子(横河武蔵野アルテミ・スターズ、20)
畑田桜子(日本体育大学ラグビー部女子、8)
古田真菜(東京山九フェニックス、35)
弘津 悠(ナナイロプリズム福岡、16)
WTBウィング:
今釘小町(ARUKAS QUEEN KUMAGAYA、30)
香川メレ優愛ハヴィリ(ナナイロプリズム福岡、5)
松村美咲(東京山九フェニックス、12)
FBフルバック:
西村蒼空(MIE PEARLS、20)
松田凛日(東京山九フェニックス、14)
注:* 印はキャプテン、所属の後の数字はキャップ数