わずか5日後には、全16チームがすでにRugby World Cup 2025の初戦を終えていることになります。嵐を前にした静けさが徐々に消えつつある中、大会をめぐる注目のニュースをまとめました。
1. 史上最大規模の女子ラグビーの試合に
RWC2025の主催者は、9月27日にアリアンツ・スタジアムで行われる決勝戦のチケットが完売したと発表しました。これにより、女子スポーツ史上最大の観客数がほぼ保証されることになります。
「決勝戦は、間違いなく女子ラグビー史上最も観客の多い試合になるでしょう。パリ2024での66,000人を大きく超えるのは確実です」と、RWC 2025の会長Gill Whiteheadは火曜日に行われた大会開幕記者会見で語りました。
「私が女子ラグビーを始めたのは30年前です。トンネルを走り抜けて、3層の観客席が隙間なく埋まったアリアンツに選手たちが登場する姿など、夢にも思いませんでした。それはまさに少女たちの夢そのものです。」
全32試合のチケット47万枚のうち、すでに37万5,000枚以上が販売されており、残りはわずか。手に入れたい方は急ぐ必要があります。
2. 過去最多の女性コーチ
RWC 2025には過去最多となる23人の女性コーチが参加しており、2021年大会の倍以上の数となりました。
オーストラリア、フランス、日本では女性がヘッドコーチを務め、16チーム全体のスタッフの40%が女性となっています。
詳細はこちらをご覧ください。女子ラグビーの大きな前進を示す数字です。
3. Maher流の開幕準備
金曜夜の開幕戦を前に緊張感が高まる中、アメリカのスーパースターIlona Maherはそれを感じさせません。
セブンズでのオリンピック銅メダルに続き、イングランド戦で先発出場を狙うセンターは、SNS上で相変わらず存在感を発揮しています。
特にこの力強さのアピールは必見です。
4. 「自分たちの名を刻む」カナダ
世界ランキング1位のイングランドや大会2連覇中のニュージーランドに注目が集まる一方で、カナダは静かに旋風を起こす準備を整えています。
「私たちは大会で大きく前進し、自分たちの名を刻むことができると思っています」と、フォワードのMcKinley Huntは土曜日のフィジーとのプールA初戦(英国時間17:30、ヨーク・コミュニティ・スタジアム)を前に語りました。
実際にその言葉を裏付ける結果も出しています。カナダはニュージーランドをランキング3位に押し下げ、2024年のパシフィック・フォー・シリーズを制するなど好成績を収めています。
もっとも、チームの関心が常にラグビーの細部に向けられているわけではありません。Fancy Bermudez(写真下)は「一問一答コーナー」に答えるなど、人生を楽しむ余裕も見せています。
5. ブラジル、魅力全開
女子Rugby World Cup初出場まであと4日と迫る中、ブラジルが注目を集めています。
キャプテンのEshyllen Coimbraをはじめ、選手たちがメディアを通じて自身のストーリーを発信し、さらに持ち前の華やかさを見せています。
6. スペイン、母国にインスピレーションを
2017年以来のRWC復帰となるスペイン代表は、国内のスポーツ好きな若者たちに強烈な印象を残すことを誓っています。
ニュージーランドとの大一番(9月21日、日曜、英国時間17:30、ヨーク・コミュニティ・スタジアム)を前に選手たちが語る言葉を聞けば、その決意が伝わってきます。
7. 注目のブレイクスルー選手10人
ここで先取りして紹介します。RWC 2025で旋風を巻き起こすであろう10人の新星たち。
ニュージーランドの18歳Braxton Sorensen-McGee、オーストラリアの記録的ティーンネイジャーCaitlyn Halse、フランスのセブンズスターKelly Arbeyら。ぜひ名前を覚えておきましょう。