サンダーランド – 開催国イングランドは、スタジアム・オブ・ライト(Stadium of Light)で行われた女子ラグビーワールドカップ2025開幕戦でアメリカを69-7で破りました。観客数は42,723人で、大会記録を更新しました。
開催国のイングランドは合計11本のトライを決め、そのうち後半にペースを落としたアメリカに7トライ決めました。
試合の流れ
イングランドは試合開始直後、キックオフを落としパスも乱れるなど不安な立ち上がりでしたが、9分にSadia Kabeyaが先制トライを決めて落ち着きを取り戻しました。
前半のうちにさらに3トライを追加し、その中には年間最優秀選手Ellie Kildunneがフィールドを駆け抜けて仕上げたチームトライも含まれました。
この試合で最も印象的なトライは、寧ろアメリカのものだったかもしれません。25分、ロックのErica Jarrell-Searcyが中央を力強く突破し、走力を活かした見事なスコアを挙げました。
しかしその直後、Alev Kelterがイエローカードを受けて10分間の退場。数的有利を得たイングランドは2トライを追加し、事実上勝負を決めました。後半はさらに7トライを重ね、記録的な大観衆の前で力を見せつけました。
Mastercard プレーヤー・オブ・ザ・マッチ
イングランドのフルバック、Ellie Kildunneが選ばれました。圧倒的な運動量に加え2トライをマーク。ハットトリックの場面では仲間にパスを回し、チームに貢献しました。
「ファンの皆さんのおかげで特別な一日になりました。
来てくださった皆さん、本当にありがとうございます。イングランド北部でラグビーをできるのは特別なことだと思います。
Jess(Breach)には何本かパスを渡してトライしてもらいました。後で感謝されるはずです。
試合が進むにつれて、私たちは自分たちのプレーを見つけていけました。
チーム全員の力です。フォワード陣は本当に素晴らしい。彼女たちが真ん中で体を張ってくれるからこそ、私はスペースを見つけられるんです。彼女たちは毎週その仕事をやり遂げてくれています。」
Commanding. Creative. Captivating... 🙌
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) August 22, 2025
Congratulations to @RedRosesRugby's Ellie Kildunne on being the @Mastercard #POTM after a fantastic display in Sunderland#RWC2025 | #Priceless | #ENGvUSA pic.twitter.com/qieea9fxg6
ヘッドコーチのコメント
イングランドのJohn Mitchellヘッドコーチは「長い一週間でしたが、ようやく大会が始まりました。
立ち上がりはゆっくりでしたが、後半は強度を上げることができた。まだ課題は多く、これから基準を上げていく」と語りました。
アメリカのヘッドコーチ Sione Fukofukaは「プレーの意図と努力には多くの収穫があったが、正確性を欠いた。世界ランク1位の相手には精度が必要。
3~4フェーズ以上ボールを保持できた時にはチャンスを作れた。最後まで攻め続けた選手たちを誇りに思う」とチームを称えた。
今日の記録
この試合の観客数42,723人は女子ラグビーワールドカップの最多記録。これまでの記録(2022年大会の決勝戦42,579人)を上回りました。
次の試合
イングランドは8月30日(土)、ノーサンプトンでサモアと対戦。
アメリカは同日ヨークでオーストラリアと対戦し、準々決勝進出へ向けて早くも負けられない一戦となります。