大会王者フィジーは、スバで行われる第2節でトンガを迎え撃ち、タイトル防衛の戦いをスタートします。トンガは第1節でサモアを下しました。一方、昨年準優勝の日本は、仙台でカナダと対戦し、悲願の初優勝を目指す挑戦を始めます。
フィジー(フライング・フィジアンズ)と日本(ブレイブ・ブロッサムズ)はすでに2027年オーストラリア大会への出場権を獲得しています。しかし、今年の大会に初出場となる2チームには、まだ大きな戦いが残されています。それはもちろん、タイトル獲得です。
プールステージ終了後、出場6チームはアメリカ・コロラド州デンバーに集結し、9月14日にディックス・スポーティンググッズ・パーク(DICK'S Sporting Goods Park)で準決勝と5位決定戦を行います。決勝と3位決定戦は9月20日にユタ州ソルトレークシティで行われます。
フィジー対トンガ
会場: HFCバンク・スタジアム(スバ)
レフリー: Karl Dickson(イングランド)
アシスタントレフリー: 滑川剛人、古瀬健樹(日本)
TMO: Brett Cronan(オーストラリア)
フィジーはオーストラリアで行われる男子ラグビーワールドカップ2027の出場を心配する必要はありません。しかしだからといって、パシフィックネーションズカップ王者が今年の大会を軽視することは決してありません。
先週末の第1節を傍観した後、今大会に登場するフライング・フィジアンズのキャプテンTevita Ikanivereは、ファンにとって7度目のタイトルが何を意味するか、そしてチームに課せられた期待をはっきりと認識していると語りました。
「チームはとてもハードにトレーニングしてきました」と、フィジーラグビー公式サイトに掲載された短いインタビューで彼は述べました。「素晴らしいセッションを重ね、アタック、ディフェンス、セットプレーのシステムをしっかり作り上げてきました。あとは結果が自然とついてくるでしょう」
一方、トンガは先週末、ヌクアロファでサモアを30-16で下し、オーストラリア2027に向け大きく前進しました。‘Ikale TahiキャプテンのBen Tameifunaは試合直後、今週末に対戦するフィジー戦にすぐに焦点を合わせると約束しました。
フィジーは世界ランキング9位で今大会最高位に位置し、初戦はホームアドバンテージがありますが、トンガは開幕勝利を確実なものにし、RWC2027出場を確実にするため全力を尽くすでしょう。スバで激しい戦いが期待されます。
マッチデーメンバー
フィジー(1-15): 1 Eroni Mawi, 2 Tevita Ikanivere, 3 Mesake Doge; 4 Isoa Nasilasila, 5 Temo Mayanavanua; 6 Etonia Waqa, 7 Elia Canakaivata, 8 Viliame Mata; 9 Philip Baselala, 10 Caleb Muntz; 11 Ponipate Loganimasi, 12 Seta Tamanivalu, 13 Tuidraki Samusamuvodre, 14 Kalaveti Ravouvou; 15 Isaiah Armstrong-Ravula
リザーブ: 16 Zuriel Togiatama, 17 Haereiti Hetet, 18 Samu Tawake, 19 Mesake Vocevoce, 20 Motikiai Murray, 21 Sam Wye, 22 Kemueli Valetini, 23 Taniela Rakuro
トンガ: Siegfried Fisi’ihoi 2 Samiuela Moli, 3 Ben Tameifuna; 4 Tanginoa Halaifonua, 5 Harison Mataele; 6 Tupou Afungia, 7 Fotu Lokotui, 8 Siosiua Moala; 9 Augustine Pulu, 10 Patrick Pellegrini; 11 John Tapueluelu, 12 Fetuli Paea, 13 Solomone Kata, 14 Fine Inisi; 15 Salesi Piutau
リザーブ: 16 Siua Maile, 17 Fe’ao Fotuaika, 18 Solomone Tukuafu, 19 Justin Mataele, 20 Talimoni Finau, 21 Sonatane Takulua, 22 Josiah Unga, 23 Uilisi Halaholo
日本対カナダ
会場: ユアテックスタジアム仙台
レフリー: Paul Williams(ニュージーランド)
アシスタントレフリー: Jordan Way、Damon Murphy(ともにオーストラリア)
TMO: Glenn Newman(ニュージーランド)
第1節を休養した日本は、フィジーと同様にすでにオーストラリアでのRWC2027出場を確保していますが、仙台で自信に満ちたカナダを迎えてPNC2025の戦いを開始します。カナダは先週末、カルガリーでアメリカに34-20で勝利しました。
ブレイブ・ブロッサムズのエディー・ジョーンズHCにとって、目標は明確です。「昨年は準優勝でした。今年はそれを超えることが目標です」と、彼は大会開幕直前のオンライン会見で語りました。
日本が昨年のPNCでカナダを55-28で下したのは、ジョーンズのヘッドコーチ復帰後初めての勝利でした。それ以降、日本は8試合で4勝を記録し、7月には2013年以来となるウェールズからの勝利を挙げました。
一方、新任のカナダHC Stephen Meehanは、チームの低迷を立て直すことを決意しています。先週末のアメリカ戦の勝利は、彼にとって指揮3試合目での初勝利であり、またチームにとっても2024年7月のルーマニア戦以来となる9試合ぶりの白星でした。今回は全く違うチームとして臨むことになりそうです。
しかし、カナダは4トライを挙げたTyler Ardronと不屈のセカンドローEvan Olmsteadを欠きます。両選手はフランスの所属クラブへ戻りました。そのため、Cooper CoatsとTalon McMullinと合わせ、Stephen Meehanの28名の拡大スコッドから外れました。代わりにShane O’Leary、Callum Botchar、Austin Creighton、Brock Gallagherが招集されています。
マッチデーメンバー
日本(1-15): 1 木村 星南, 2 江良 颯, 3 竹内 柊平; 4 ワイサケ・ララトゥブア, 5 ワーナー・ディアンズ; 6 ベン・ガンター 7 下川 甲嗣, 8 ファカタヴァ アマト; 9 藤原 忍, 10 李 承信; 11 マロ・ツイタマ, 12 チャーリー・ローレンス, 13 ディラン・ライリー, 14 石田 吉平; 15 サム・グリーン
リザーブ: 16 佐藤 健次 , 17 小林 賢太, 18 為房 慶次朗, 19 ティエナン・コストリー , 20 マキシ ファウルア, 21 福田 健太, 22 廣瀬 雄也 , 23 長田 智希
カナダ: 1 Calixto Martinez, 2 Dewald Kotze, 3 Cole Keith; 4 Piers Von Dadelszen, 5 Mason Flesch; 6 Siôn Parry, 7 Lucas Rumball 8 Matthew Oworu; 9 Jason Higgins, 10 Peter Nelson; 11 Nic Benn, 12 Spencer Jones, 13 Ben LeSage 14 Josiah Morra; 15. Shane O’Leary
リザーブ: 16 Jesse Mackail, 17 Emerson Prior, 18 Conor Young, 19 Callum Botchar, 20 Matt Heaton, 21 Stephen Webb, 22 Noah Flesch, 23 Brenden Black