交代出場のAbraham Papali’iが後半に2トライを挙げ、前半を25-8で折り返したサモアは、アメリカ・ユタ州ソルトレイクシティのアメリカ・ファースト・フィールドで行われたチリとのプレーオフ初戦を32-32の引き分けに持ち込みました。これにより、来週チリのビニャ・デル・マルで行われる勝者総取りの第2戦にすべてがかかることになりました。
前半はチリが規律、忍耐、そして実利を体現し、サモアの繰り返されるミスを罰する展開となりました。開始4分、ゴール前で繰り返しピック&ゴーを仕掛け、最後はロックのJavier Eissmannが長い腕を伸ばして最初のトライを挙げました。
12分後、ロス・コンドレスは同じ形を変化させた攻撃を展開しました。フォワード陣がサモアのゴール前まで押し込み、そこから大きく展開。スタンドオフのJuan Cruz Reyesから外へ長いパスが放たれると、センターのMatías Garafulicは十分な余裕を持ってトライを決めました。
サモアは第1クオーターの終盤にIokopo Mapuがイエローカードを受け、ようやく目を覚ましたように見えました。Logali Visiniaの突破から、Theodore Steffanyがブラインドサイドを突いてトライを返しました。
しかしその直後、チリが見事な連携によるトライで応酬しました。5メートルライン沿いで次々とオフロードを繋ぎ、最後はSantiago Pedreroがボールを受けてフィニッシュしました。
前半終了間際、Melani Nanaiが攻撃の流れを作り出し、Connor Tupa’iにオフロードパスを出しましたが、これがスローフォワードの判定で得点は取り消されました。
後半開始直後、チリがBenjamín Videlaのイエローカードで14人になると、サモアはペナルティから素早く仕掛け、ウィングのLatrell Ah Kiongが華麗なダイブでトライを挙げ点差を縮めました。
しかし数分後、Garafulicが力強く突進してこの日2本目のトライを挙げ、チリが再び点差を広げました。
55分、サモアはモールからJarred Adamsがトライを狙いましたが、オフサイドの判定で再び取り消されました。それでも直後に、Christian Leali’ifanoのポップパスをAlamanda Motugaが受け、インゴール中央に飛び込みました。
この頃からサモアは鋭さと自信を取り戻しました。2キャップ目のPapali’iは、Olajuwon Noaと交代出場後、スクラムの後方から走り出て疲れたディフェンスを突き破り、残り10分でチリのリードを5点差に縮めました。
試合終了間際、時計が80分を超えてからも粘るチリは自陣ゴール前で繰り返し反則を犯しました。そこでPapali’iがAh Kiongからのオフロードを受け取り、左隅に同点トライを挙げました。Leali’ifanoのコンバージョンは外れ、試合は同点のまま南米での第2戦に持ち越されました。
サモア主将のMichael Alaalatoaは試合直後にこう語りました。
「本当に深く掘り下げる必要がありました。チリは多くのプレッシャーをかけてきて、私たちの陣地に入ると素晴らしいプレーをしました。ですが、これが私たちがこの6、7週間ずっと探し求めていた努力です。自分たちがこうしたラグビーをできることはわかっていましたし、今日それを示すことができて嬉しいです。」
来週に向けて彼はこう付け加えました。
「状況はとても明確です。0-0の状態なので、必要なのは勝利だけです。だから両チームとも全力を尽くすでしょう。」
一方、チリ主将のClemente Saavedraは、引き分けにも前向きな姿勢を崩しませんでした。
「本当に良い試合でした。前半はとても良かったです。後半については月曜日に分析して改善点を探す必要がありますが、チームはとても良い状態です。ビニャ・デル・マルでプレーするので、全体的に見て満足しています。後半の最初の20分をビニャ・デル・マルではもっと良くしなければなりません。」
