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ウィメンズ・ラグビー・グローバルサミット: 過去を讃え、現在を祝し、未来を描く

ロンドン – 9月25日から26日にかけて、ロンドンのサイエンス・ミュージアムにて「ウィメンズ・ラグビー・グローバルサミット」が開催され、約400名の参加者が出席しました。

史上最多記録を更新した女子ラグビーワールドカップ2025を背景に開催されたこのサミットには、世界各地のラグビーおよびスポーツ産業から400名のリーダーや意思決定者が集結しました。基調講演、パネルディスカッション、専門的な事例研究が行われ、ラグビー全体がいかにして商業的潜在力を解き放ち、参加者を増やし、認知度を高め、将来的なファン層を拡大していけるかが議論されました。

初日には、ラグビーの長期的な成長促進や女子スポーツ全体の拡大に関するセッション、グラスルーツラグビーや商業的パートナーシップの強化、そして本大会の成果と学びについてのセッションが行われました。初日のハイライトは、エミレーツ協賛による「ワールドラグビー年間最優秀レフリー賞」の授与式で、決勝戦の主審を務めるスコットランドのHollie Davidsonが表彰されました。

2日目は「選手の健康と福祉の重要性」に関するセッションから始まりました。知識・支援・行動という3つの柱が選手福祉に不可欠であると強調され、とりわけ乳房の健康や月経に関するサポートと理解を深めることで、従来タブー視されがちなテーマを女性アスリートが率直に語れる環境づくりが必要であると指摘されました。

さらに、「世界水準のラグビーと国際カレンダーの実現」「強力な戦略的パートナーシップを通じた持続的なレガシー創出」「インサイトやデータ活用による商業的潜在力の解放」「選手個人の魅力やストーリーテリングによる関心拡大」といったテーマでも議論が展開されました。特に「ストーリーテリング」セッションでは、南アフリカ女子代表のNo.8 Aseza Heleが登壇し、大きな注目を集めました。

Heleは次のように語りました。
「このような場に立てるのは大きな名誉であり、母国を代表できることを誇りに思います。最初は緊張しましたが、自分らしく振る舞えましたし、多くの人にインスピレーションを与えられたことが嬉しかったです。今日は愛されている、重要な存在だと感じられ、それはとてもかけがえのないものでした。」

番組制作者でありプレゼンターのElma Smitは、モデレーターとして「女子ラグビーを成長させるためには、すべての関係者の協力が不可欠だ」と呼びかけました。
「裏方に関わる人も、選手も、ファンも、自分ができる形で選手をフォローし、関わってください。このワールドカップで火をともした選手たちの活動を見守ることが大切です。観る動画、読む記事、オンラインで見る写真、その一つひとつが女子ラグビーの存在感を高めるピラミッドの一部になるのです。」

ワールドラグビーの女子部門責任者Sally Horroxも同様の思いを述べました。
「各国の関係者やパートナー、ユニオン、ブランド、メディア企業、皆がこの大会から得たインスピレーションを持ち帰り、自国で実行に移してほしいと思います。このエネルギーは止まることがありません。これは単なるスローガンではなく、思考と行動の在り方そのものです。これこそが変革を推し進める原動力なのです。」

サミットでは女子ラグビーファンに関する最新データも公開されました。

  • 49%が過去2年間で新たにファンになった
  • 31%が国際大会や注目度の高いイベントをきっかけに競技をフォローするようになった
  • 73%が「ブランドには女子ラグビーの認知度向上において本物の役割がある」と回答

2日間にわたるプログラムの締めくくりは「ワールドラグビーアワード授賞式」でした。オールブラックスのレジェンドであり、3度の年間最優秀選手受賞者でもあるDan Carterが「特別功労賞」を受賞しました。

Carterは次のように語りました。
「この賞をいただけるのは大変光栄なことです。プロ選手として積み重ねた努力と献身、そして引退後も人々に還元したいという思いが評価されたのだと思います。」

さらに彼は今大会の成功を称賛しました。
「女子選手たちがファンと交流する姿、それに応えて大会を通して大勢のファンがスタジアムに足を運んだこと。本当に素晴らしい光景でした。男子ラグビーも女子ラグビーから学べることがたくさんあると思います。」

 

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