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男子ラグビーワールドカップ2027:抽選、大会形式、プール分け、大会日程について

男子ラグビーワールドカップ2027の抽選会は12月3日(水)に行われ、24チームが出場する拡大版大会形式について発表されました。

男子ラグビーワールドカップ2027は、2年後に24チームがウェッブ・エリス杯を争う、ラグビー史上最大の大会となります。

2027年10月1日、パース・スタジアムでの開幕戦でオーストラリアが大会をキックオフし、男子ラグビーワールドカップの新たな時代をスタートさせます。では、大会の仕組みはどうなるのでしょう?大会開幕まで残りちょうど2年となるこの日、ワールドラグビーはラグビーワールドカップ2027の大会形式について発表しました。

ラグビーワールドカップ2003以降、従来の大会では20チームが5チームずつ4プールに分かれていました。各プール上位2チームが準々決勝(ノックアウトステージ第1ラウンド)に進出する方式だった。

オーストラリア2027大会では24チームが参加するため、新たな大会形式が必要となり、大きな変更点として、決勝トーナメント第1ラウンド、「ラウンド・オブ・16」を導入します。

大会形式について

4チームで構成するプールが6つとなります。各プールの上位2チームが決勝トーナメント(ラウンド・オブ・16)に進出し、さらに成績上位の3位チーム4チームも進出する。この4チームは、まず勝ち点で決定される。勝ち点で同率の場合は、得失点差、次にトライ差の順に適用され、プールステージを突破するチームが決定される。

ノックアウトステージが増えるということは、試合数が増えるということですか??

ファンの皆様にとっては、はい!前回の男子ラグビーワールドカップでは48試合でしたが、今回は52試合となります。ただし重要なのは、選手にとっての試合数が増えるわけではないということです。大会運営における決定の最優先事項は選手の健康管理であり、ワールドラグビーはこのフォーマットを採用することで、アスリートの健康を損なうことなく、チームと観客双方にとって最大限の緊張感、ドラマ、興奮を保証します。オーストラリア大会では試合間に最低5日間の休息日が設けられます。

ノックアウトステージの試合数は増加しましたが、各プールを5チームから4チームに変更したことで、プールステージにおける各チームの試合数は1試合減少しています。例えば、2023年ラグビーワールドカップで優勝した南アフリカは7試合を戦いました - プールステージ4試合、準々決勝、準決勝、決勝。仮に2027年大会で決勝に進出しても、プールステージ3試合、その後ラウンド16、準々決勝、準決勝、決勝、と依然として7試合となります。

一方ファンにとっては4試合多く観戦できることになります。さらに各プールが偶数チーム編成となるため、他チームが対戦している間、1チームが試合を休む必要がなくなるという利点もあります。つまり、4チームを追加しながら、プールステージは実際には短縮することになります。2023年大会が合計50日間開催されたのに対し、2027年大会は43日間で実施されます。これにより、選手の負担を増やすことなく、より凝縮されたエキサイティングな大会開催が実現します。

決勝トーナメント1回戦(ラウンド・オブ・16)の仕組みについて

従来の形式では、各プール1位チームが他プールの2位チームと対戦する形式がとられていました。今大会からは、6プールから16枠が決勝トーナメント1回戦に進出するため、いくつかの変更が必要となります。まず、決勝までの道筋を示すこの図を確認しておきましょう。

RWC 2027 - Tournament Bracket

ご覧の通り、プールA、B、C、Dの上位チームは決勝トーナメント1回戦で各プール3位チームと対戦し、プールEとFの上位チームは各プール2位チームと対戦します。同様に、プール2位チームの中には他プール優勝チームと対戦するチームもあれば、他プール2位チームと対戦するチームもあります。

一見するとやや不公平に思えるかもしれませんが、この不均衡は次のラウンドで解消されます。プールAとプールEを例に挙げましょう。プールAを勝ち抜いたチームはラウンド16で3位チームと対戦しますが、準々決勝では、仮にプールBの優勝チームがラウンド16を勝ち抜けば、そのチームと対戦する可能性があります。

一方、プールEの優勝チームは決勝トーナメント1回戦で3位チームではなく2位チームと対戦しますが、準々決勝では他の2位チーム同士の勝者と対戦することになります。つまりプールA優勝チームは第3位チームと対戦した後、上位チームと対戦する可能性がある一方、プールE優勝チームは両試合とも第2位チームと対戦することになります。したがってプールステージ終了時の順位に関わらず、有利・不利は生じず、最終的には均衡が保てるわけです。

私が応援するチームは、プールステージどのチームと対戦するのでしょうか?

それは12月3日(水)に決定します!抽選会はシドニーで行われ、その模様はオーストラリアではチャンネルナインで放送され、その他の国際放送局やRugbyPass TVのオンライン配信を通じて世界中どこでも視聴可能です。

Men's Rugby World Cup 2027 - Host Cities Announcement - Sydney
SYDNEY, AUSTRALIA - JANUARY 30: The Webb Ellis Cup during a media opportunity as World Rugby announce the host cities for Men's Rugby World Cup 2027 at The Theatre Bar on January 30, 2025 in Sydney, Australia. (Photo by Brendon Thorne - World Rugby/World Rugby via Getty Images)

出場権を獲得したチームは?

ラグビーワールドカップ2023において、各プールの上位3位以内に終わった12チームが、自動的にラグビーワールドカップ2027への出場権を獲得しました。

それらのチームは以下の通りです。

フランス、ニュージーランド、イタリア、アイルランド、南アフリカ、スコットランド、ウェールズ、フィジー、オーストラリア、イングランド、アルゼンチン、そして日本。

残りの12枠は、今年のラグビー・ヨーロッパ選手権やラグビー・アフリカカップなど、様々な大会を通じて出場権を獲得したチームによって埋められました。

その11チームは以下の通りです。

ジョージア、スペイン、ルーマニア、ポルトガル、トンガ、カナダ、アメリカ合衆国、ウルグアイ、チリ、ジンバブエ、香港中国。

11月にドバイで開催される最終予選大会では、ナミビア、ベルギー、サモア、そして10月に行われるブラジル対パラグアイのプレーオフ勝者の4チームが、2027年ラグビーワールドカップの最後の出場権を争うことになります。

抽選の仕組みについて

24チームが確定すると、12月3日の抽選時点でのワールドラグビーランキングに基づいて1位から24位までシードが割り振られます。

現時点では、南アフリカ、アイルランド、ニュージーランド、フランス、イングランド、アルゼンチンがランキング上位6チーム。続く6チームはオーストラリア、スコットランド、フィジー、イタリア、ジョージア、ウェールズ。上位6チームはバンド1に、次の6チームはバンド2に、以下同様にグループ分けされます。各プールには4つのバンドから1チームずつが割り当てられます。 

ただし、ひとつだけ例外があります。オーストラリアは開催国として既にプールA入りが決定しており、2027年10月1日の開幕戦に出場します。ワラビーズは現在バンド2に属しているため、バンド1のチームが抽選でプールAに組み込まれ、自動的にオーストラリアと同一プールとなります。ただし、12月までにオーストラリアがトップ6に浮上した場合、自動的にプールAの最高順位チームとなり、バンド2のチームが抽選で同プールに組み込まれることになります。

試合開催地はどこですか?

この新形式により、ラグビーワールドカップ2027では52試合が開催され、2023年大会の48試合より多くなります。試合はオーストラリアの象徴的な7都市 ― アデレード|タランタニャ、ブリスベン|ミーアンジン、メルボルン|ナーム、ニューカッスル|アワバカール・ウォリミ、パース|ブルールー、シドニー|ガディガル、タウンズビル|グラムビルバラ。で開催されます。

チケット販売はいつからスタートしますか?

ラグビーワールドカップ2027観戦チケットは、試合日程の発表の後、2026年初頭に2段階に分けて販売されます。第一弾は2026年2月、rugbyworldcup.com/2027で事前登録を済ませたファンを対象とした非公開先行販売です。この先行販売では全試合・全価格帯のチケットが購入可能となります。チケット確保のチャンスを最大限に活かすため、是非、事前登録を行ってください。

続いて2026年5月に全世界のサポーターを対象にした一般申込を開始し、3週間にわたって全試合のチケットがリクエストできます。人気のある価格帯の試合については、公平性を確保するため抽選制を導入します。

チケット販売に関する全情報はこちらをクリックしてください。

「ライバル関係が明確に」

ワールドラグビー会長ブレット・ロビンソンは次のように述べました。「史上最大規模となる男子ラグビーワールドカップ開幕まであと2年。抽選会の日時も決定し、大変嬉しく思います。この抽選で対戦相手が具体化し、ライバル関係が浮き彫りなり、世界中のラグビーファンは、忘れられないラグビーの戦いが想像できるようになります。

24チーム出場に拡大して開催するこの男子ラグビーワールドカップは、私たちのスポーツにとって画期的な瞬間となります。より多くの国々、より多くの試合、そして世界中の多くのファンの皆さんがラグビーと繋がる機会が増えることを意味します。

「決勝トーナメント 『ラウンド・オブ・16』の導入により、さらに多くのノックアウト戦が実現します。歴史を刻むチャンスが全チームに与えられ、どの一戦も気を抜けない試合となります。重要なのは、プレーヤーウェルフェア(選手の福祉・身の安全)を守りつつ、ラグビーの魅力を高めていけるよう、合理化された大会開催期間でこれが達成できたことです。これはラグビーにとって大きな前進であり、この競技の世界的な成長を反映しています。」

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