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オーストラリア戦で輝いた日本の若きプレーヤー

日本代表は8月、オーストラリア代表とホーム&アウェイで対戦する2連戦に臨みましたが、勝利を手にすることはできませんでした。しかし、このテストマッチで優れたパフォーマンスを発揮した2人のヤングプレーヤーの前には、希望にあふれた未来が広がっています。

伊藤龍之介

21歳の若き10番がワラビーズを相手に奮闘し、確かな実力と輝かしい将来性を示しました。

國學院栃木高で2年生の時にチームの過去最高戦績である花園準優勝に輝いた伊藤龍之介は、2023年に大学ラグビー界屈指の名門・明治大学に入学しました。高精度のパスとキックでゲームを組み立て、スペースを見つければ積極果敢にランを仕掛けるインパクトプレーヤーとして力を発揮し、3年生の時には明治を7年ぶり14回目の優勝に導きました。

名実ともに日本一の大学生SOとなった伊藤は2026年、国際舞台でも力強いパフォーマンスを披露します。6月に日本代表宮崎合宿に招集され、初めて正代表の活動に参加し「超速ラグビー」を体現するためのトレーニングを重ねました。

準代表チームJAPAN XVとして臨んだマオリ・オールブラックス戦は逆転で敗北を喫したものの、初めてシニアレベルのインターナショナルマッチを経験しました。そして翌週のネーションズチャンピオンシップ・イタリア戦は10番に抜擢され初キャップを獲得。初のテストマッチとは思えぬほど冷静なゲームマネジメントで日本を勝利に導きました。

エディー・ジョーンズHCの信頼を勝ち取った伊藤はネーションズチャンピオンシップ・南半球シリーズで3試合に出場し、現時点で10番のファーストチョイスとしての地位を確かなものにしています。

8月8日、大阪での対オーストラリア第1戦は伊藤が先制点を挙げました。前半12分、敵陣の中央でパスを受けた伊藤は鋭く切り込んでディフェンスラインを抜けると、その勢いのまま2人のタックラーの間を突き進み、ポールの下に代表初トライをマークしました。

本人はこのプレーについて「インサイドのディフェンスが1人しかきていなかったので、少し長めにボールを持って、相手をスライドさせて前に行きました」と冷静に判断を振り返っています。このトライで日本は勢いをつけたものの、3点及ばず惜しくも敗れました。

翌週、タウンズビルで行われた第2戦は守備が崩れて大敗を喫します。伊藤は正確なキックを放ち、ゲームの流れをつかむべく奮闘しますが、ワラビーズから初勝利を挙げることはできませんでした。しかし、この時の経験と学びが将来のさらなる成長へとつながるでしょう。

江良颯

実力者が揃い、激しいポジション争いが繰り広げられる日本代表のHOの中で、ワラビーズとの2連戦で最も多くプレータイムを得たのは江良颯です。

高度なハンドリングスキルを有する江良は中学まで10番を任されるゲームメーカーでした。大阪桐蔭高でフロントローにポジションを移すと、破壊力抜群のボールキャリアーとして名を馳せ、2年時には花園優勝というタイトルを勝ち取りました。帝京大では主将を務めた4年時に大学選手権3連覇を成し遂げています。

2024年にクボタスピアーズ船橋・東京ベイに加入し、世界ナンバーワンプレーヤーである南アフリカ代表のマルコム・マークスとチームメイトとなり、日頃のトレーニングでワールドクラスのスキルを吸収する機会に恵まれました。2025年、日本代表に初めて選出されると7月のウェールズ戦2戦目で初キャップを獲得し、10月にはオーストラリアとマッチアップしました。リーグワンでも順調にキャリアを重ねています。

そして2026年8月8日、東大阪市出身である自身のホームスタジアムとも言える花園ラグビー場でワラビーズと2度目の対戦機会を迎えました。江良は「貴重な機会」と表現する大阪でのテストマッチで躍動します。7点ビハインドの前半34分、裏へ抜けたジャック・コーネルセンのフォローに走りパスを受けると22mラインを突破して、マキシ ファウルアの同点トライにつなげました。

チームが効果的なアタックを繰り出す中、献身的なクリーンアウトを重ねた江良はチームが勝利への指標に定めるゴールドエフォートを体現していました。この日のパフォーマンスも30秒間エフォートを続ける“ゴールド30”が「無意識に出てくるようになった」と日頃の練習の成果を強調するコメントを残しています。

惜しくも3点差で敗れた翌週、タウンズビルでの第2戦はリベンジをねらうも完敗しました。トライの起点となる突破は見せましたが、持ち場のラインアウトでミスが重なったことは改善が必要なポイントとなりました。

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