”強い日本”イメージ定着狙うリーチ主将

国内ラグビー発展には今W杯での好結果が必須とリーチ主将は堅い決意を抱いている。

ラグビー伝統国以外で初めて開催されるW杯日本大会。日本のリーチ・マイケル主将は、フィールド上で結果を出すことが国内でのラグビー普及に不可欠で、それを果たすことが自らの役目であると堅く心に誓っている。


15歳でニュージーランドから札幌山の手高校へ留学したリーチは、東海大を経て2011年に日本代表の一員として母国でW杯デビュー。2013年には日本国籍を取得し、その2年後の15年イングランド大会では鮮烈な印象を与えた日本の主将としてチームを引っ張った。「イングランドへ出発するときに空港で見送ってくれたのは25人くらい。帰ってきたら6000人が待っていた」と4年前を振り返る。


1次リーグで3勝を挙げながら決勝トーナメントに進めない初のチームとなった日本は、母国開催となった今大会では一貫してベスト8進出の目標を掲げている。この壁を越えられるかどうかが、日本ラグビーの将来に大きく影響する。このことをリーチは確信している。


「日本代表が強いというイメージを(日本人が)ずっと持つことが大事。トップリーグや大学生、高校生で日本代表になりたいという選手が1人でも増えれば自然と強くなる。しっかりやっていきたい」。ラグビー強国へ向かって歩むうえで、この大会が極めて大事な一歩になると言う。

スポーツ界最大の番狂わせと言われた一戦から4年。9月6日に熊谷で行われた再戦は南アフリカが41-7と大勝して雪辱を果たした。ただ、ブライトンでの奇跡が日本ラグビーを新たな世界へ導いたのと同様、熊谷での試合が日本の新たなターニングポイントになるかもしれないと言う。「一番プラスになったのはキック(後)のプレッシャーにどう対応するか」と試合を振り返り、「みんなハードワークしていたけれど、視野が狭くなって目の前のことしか見えていない。落ち着いた状態で周り見ることが大事」と強豪相手に露呈したチーム全体の欠点を冷静に分析する。


同レベルの厳しい戦いが予想されるのは第2戦のアイルランド戦と、最終戦のスコットランド戦。だがリーチは、20日の開幕戦から視点を変えることを求めている。「以前から言っているが、全4試合の中で一番きつい試合になる」とロシア戦の難しさを指摘する。「ロシアを非常にリスペクトしている。フィジカルにすごく自信を持っているし、強いバックスもいて、セットプレーも強い。フィジカルで負けてはいられないが、それより大事なのはメンタル面。相手はこの試合に100%の力を注いでベストの状態でやってくる」と強く警戒する。

昨年11月のテストマッチでは32-27で競り勝ったが、「今週の試合は間違いなくディフェンスからやらないといけない。ディフェンスで集中して奪ったボールでどうアタックするか」と慢心を諫める。「改めて日本の強さを証明したいと思っている」と今大会のテーマを語ったリーチ。「1点差でも勝てばいい」と開幕戦での必勝を期している。

RNS mn/kf