日本の快進撃を支えるスピード攻撃

素早い球出しが成功したアイルランド戦

【東京・9月29日】1次リーグA組の初戦でスコットランドに勝ったアイルランドは、ディフェンス力でSOフィン・ラッセルの攻撃力を弱めた。だが、日本は驚嘆する攻撃のスピードでアイルランドを破った。ブレークダウンのたびに、ボールを素早く取り出して前進、アイルランドは後退を余儀なくされた。

 

日本はタックルをされても、5秒以内にボールを手放して継続すれば、攻撃は有利となる。相手が後退するなら、ディフェンスラインを突破して前進する巨漢プレーヤーは必要ない。近年、ラグビー選手は大型化する一方だが、スピードがパワーに劣らず、脅威となることを日本が示した。

ティア2クラスのチームは試合後半、疲れてスピードが落ちるものだが、ボールの保持時間が長ければ、疲労の度合いも高まる。ボールを長くキープすれば、それだけタックルやボール運びなどで消耗し、疲れが増す。アイルランド戦の176回に及ぶタックル数を考えれば、日本も徐々に疲れていくはずだった。しかし、日本はそうならなかったのに対し、アイルランドは疲労の色を濃くしていった。

日本のチーム力が上がったのは、ボールを奪って攻撃に移るスピードの速さにある。相手のディフェンスがしっかりセットされていないから、陣地を稼げる。しっかりとしたディフェンスラインを持っている相手なら、これほどまでうまく展開できないだろう。もしそうなれば、体格に劣る日本のFW陣はもっと厳しいディフェンスに直面し、後退を余儀なくされ、相手はラインスピードを上げて、幅広く展開する日本の攻撃をストップできるだろう。

日本が1次リーグを突破してベスト8以上を目指すのなら、プレーの速度をさらに維持する必要がある。高温高湿なコンディションの中で、このようなハードな時間を継続できるかがカギになる。

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