8強懸ける日本とスコットランド「記憶に残る5試合」

記録的な100点献上、2003年W杯での善戦、天覧試合━

【浜松・10月11日】13日にベスト8入りを懸け、横浜で対戦する日本とスコットランド。記憶に残る5ゲームを紹介する。

スコットランド 47-9 日本

1991年10月5日のW杯戦(スコットランド・エディンバラのマレーフィールド・スタジアム)

第2回W杯の日本戦で、スコットランドは相手の1トライに対し、センターのスコット・ヘイスティングズの最初のトライを皮切りに7トライを記録して圧勝した。

「1987年のニュージーランド戦で肉離れになり、(同年の)初回W杯(ルーマニア戦)でほんの数秒しかプレーしていなかったので、1991年の大会はその償いをと思っていた」と語るヘイスティングズ。「だから、この(日本との)試合でその思いを達成しなきゃという気持ちだった。スコットランドの最初のトライを決めて波に乗れ、自信が出てきた。2つ目のトライを狙って飛び込もうとしたら、日本のちっちゃな選手につぶされた」

日本はその後、アイルランドに敗れたが、ジンバブエに勝ってW杯初勝利を記録した。スコットランドは初のーそして最後のー4強入りを果たしたが、イングランドに6-9で敗れ、決勝戦には進めなかった。

スコットランド 32-11 日本

2003年10月12日のW杯戦(豪タウンズビルのデアリーファーマーズ・スタジアム)             

日本はこの時すべての力を出し尽くし、168のタックルを決めた。最後の15分で一時は1点差まで迫り、ジャパンタイムズが「これまでのベストの試合といって差し支えない」と評する善戦ぶりだった。

スコットランド選手としてただ一人4回のW杯に出場しているクリス・パターソンは「チームはミスをいっぱい犯し、タフなゲームだった」という。「日本は特にセンターと第3列がフィジカル面で強かった。スコアほどの差はなかった」

日本はその後も敗れ、4戦全敗で終わった。スコットランドは8強入りしたが、準々決勝で主催国オーストラリアに敗退した。 

スコットランド 100-8 日本

2004年11月13日(スコットランド・パースのマクダーミド・パーク)

スコットランドがオーストラリアと2回連続のテストマッチを行った際、その合間に日本と対戦。スコットランドの100得点はテストマッチ史上最多で唯一の記録。パターソンはハットトリックと11ゴールを含む自己ベストの40得点をマークした。

「初めは7ー8とリードされたが、規律と態勢で日本を上回っていた」とパターソン。スコットランドのテストマッチ最多得点809を保持するパターソンは「この試合ではボールを多くキープし、セットプレーからたくさんのトライを挙げられた。日本は(テストマッチ初体験の5人を投入するなど)大幅にメンバーを入れ替えてきたが、攻めの気持ちやパワーに欠けていた」 

スコットランド 45-10 日本

2015年9月23日のW杯戦(イングランド・グロスターのキングスホルム・スタジアム)

日本は1次リーグで南アフリカを34-32で破った「ブライトンの奇跡」から中3日しか休養日がなかったが、スコットランドは最初の試合だった。スコット・ヘイスティングズはコメンテーターを務めていた。

「しばらくは(ハーフタイムでスコットランドが12-7でリードの)僅差だったのを覚えている」とヘイスティングズ。「日本は素晴らしいタックルでスコットランドを苦しめていた」

日本は当初、アマナキ・レレイ・マフィのトライで7-6とリードしていたが、グレイグ・レイドローの4PGでハーフタイムでは逆転。日本がナンバー8のマフィを故障で欠いた後半の初めでは12-10と詰め寄っていたが、スコットランドはその後、5トライを決めて勝利を挙げた。

スコットランド 21-16 日本

2016年6月25日のテストマッチ2試合目(東京スタジアム)

テストマッチは2試合連続で行われ、豊田での初戦はスコットランドが26-13で勝った。東京での第2戦はハーフタイムまで日本が13-9とリードしていた。

その時、天皇、皇后両陛下がラグビーの初観戦に訪れた。しかし、前半に茂野海人が記録したピッチの端から端まで90メートルの疾走で挙げたトライはご覧になれなかった。

2019年W杯で故障したスコットランドのアリ・プライスに代わって登録されたヘンリー・ピグロスは天覧試合当時、主将を務めており、前半で3つのPGを決めていたが、後半はグレイグ・レイドローに交代。そのレイドローが態勢の回復に貢献、4PGを挙げて際どい勝利に持ち込んだ。

「本当に暑くて湿気がひどく、ボールが滑りやすかったが、日本は速くてフィットしており、ボールも幅広く展開していた」と回想するのはピグロス。「あの時の観衆の大歓声を覚えている。今度(10月13日)の日本戦では、どんなに大きな歓声になるのか想像もつかない」

 

 

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