輝くオールラウンダー

【東京・10月14日】開催国の準々決勝進出で興奮の度合いが高まるラグビーワールドカップ2019日本大会。
データ分析からも注目点が豊富だ。13日までの3日間に行われた5ゲームで輝いたプレーヤーに焦点を当ててみよう。
素晴らしいオールラウンダーの福岡堅樹
プールステージで世界を驚かせた日本のアイルランド戦での勝利。福岡堅樹はその試合で決定的なトライを挙げ、ノックアウトステージ進出を決めたスコットランド戦ではプレーヤーオブザマッチに選ばれた。
4週間前のロシアとの開幕戦では、けがのため23人の登録メンバーから外れていたとは驚きだ。
特にスコットランド戦ではオールラウンドプレーヤーとしての資質を発揮した。
2本のトライを決めただけでなく、華麗なオフロードパスにより、松島幸太朗が抜け出してゴール下へ飛び込むトライをお膳立てした。
加えてボールキャリーは両チーム最長の116メートルに及んだ。
これだけでも期待した以上の働きと言えるのだが、さらにこの快速ウィングを特別な存在として輝かせているのはそのディフェンス面での貢献だ。
勝敗を決定づける強力なアタッキング能力だけでなく、激しさを増すスコットランドの攻撃を封じ込めるべく果敢にタックルを仕掛けた。
試合を通じて福岡は9本のタックルを成功させるとともに、2つのターンオーバーを記録している。
福岡に近いオールラウンドな能力を発揮したのがフィジーのセミ・ラドラドラだ。
ウェールズ戦のボールキャリーは124メートルを記録。6度のタックル成功に加えて、2本のターンオーバーをマークした。
A staggering performance from Kenki Fukuoka earned him the @mastercard Player of the Match award against Scotland
— Rugby World Cup (@rugbyworldcup) October 13, 2019
110 metres made(most in the match)
3 Clean Breaks (most in the match)
7 Defenders Beaten (#1)
2 Tries (most in match#POTM #StartSomethingPriceless #RWC2019 pic.twitter.com/MeeD70xsDa
タフなタックルを浴びた敗者
オーストラリアに27-8で屈したしたジョージアは、タックル218本という数字を残して大会を去った。
今大会でこれまでの最多となる。ベカ・ゴルガゼは今大会で個人として最多の26本をマークした。
高くついたハンドリングミス
今大会の注目点のひとつは湿度がプレーにどう影響するかだ。ウルグアイ戦でウェールズは16ものハンドリングミスを犯し、苦戦を余儀なくされた。
アメリカを31-19で下したトンガだが、15回のハンドリングミスを犯しゲーム終盤まで苦しんだ。
RNS dc/djk/na/mi