「温泉パワー」で決勝に向かうイングランド

エディー・ジョーンズ監督は「完璧な回復方法」とご満悦だが、早々とコンディションが良すぎると懸念する声も。

【東京・10月28日】イングランドのエディー・ジョーンズ監督は、選手たちのコンディションが11月2日に横浜で行われる南アフリカとの決勝戦を前に温泉効果でベストの状態だとご満悦だ。

キャプテンのオーウェン・ファレルやウィングのジョニー・メイは故障を抱えるが、ロンドンから到着したばかりの交代要員、スクラムハーフのベン・スペンサーを含め、選手たちの体調はますます良くなっているとジョーンズ監督。

これは大胆な発言だ。準決勝で3連覇を狙ったニュージーランドを19-7で下し、2007年大会で決勝を戦った南アフリカとの決戦の舞台を整えたイングランドだが、調子が良すぎるほどで、コンディションのピークを過ぎてしまった可能性もあるからだ。

だが、その体調を支えている秘密兵器が温泉だ。「われわれの選手たちのいいところは、(ニュージーランド戦のベン・ヤングズ<写真上>やトレーニング中のマロ・イトジェ<写真中>らを含め)素晴らしいコンディションであることだ」とジョーンズ監督は話す。「彼らの回復力は尋常じゃない。連れだって温泉へ行っているが、これはグレートな回復方法だ」

 「日本人はどれだけ賢いのかと思うだろう。150年前にはそれぞれの村に完璧な回復方法である温泉があった。熱かったり冷たかったり、社交の場でもありリラックスもできる。完璧な回復方法だ。なので、選手たちは先週よりも今週の方が良くなっている」

「1日か2日を休養に充て、今日少しずつ準備を始めた。選手たちはまだ何もやっていないが、一番大事な週がやってきたことは理解している。私が感じているのは今週、チームがどんな結果をもたらしてくれるかという興奮だ」 

故障したウィリー・ハインツの代役となるスペンサーはテストマッチ3キャップを獲得しており、今回のワールドカップに向けたイタリアでのトレーニングキャンプにも参加したが、31人の登録枠からは外れていた。ハインツがスペンサーの指導役を務めており、ほかの選手たちとの橋渡し役にもなっている。

「ウィリーにとってはつらいことだ。彼はずっとチームに貢献し、よく溶け込んできてくれた。更衣室では涙にくれていた。今は気を取り直し、チームのために果たす別の役割があることは分かっている。今週はそれをやってくれるだろう」

「ベン(スペンサー)はここ数年、チーム内やそばにいて、試合や選手たちを知っている。すぐにチームに馴染むだろう」

「31人の登録枠を外れた連中には、いつでも来られるようにしておけと伝えてある。対処してもらう課題はほかの選手らと何ら変わらない。ちょっとだけ知識を仕入れてもらい、身体的にも精神的にも用意万端にしてもらうことが必要だ」

ジョーンズ監督は27日夜、横浜で行われた準決勝第2試合で南アフリカがウェールズを19-16で破ったゲームを観戦し、決勝の相手がどのようなチャレンジをしてくるか注視した。2007年に南アフリカがイングランドを倒してワールドカップを制したとき、コーチングのコンサルタントをしていた。

「フォーワード陣はとてもアグレッシブだし、(準決勝の)前半ではなく後半により強いメンバーで臨んでいた。倒すのが難しい相手になるが、準備を楽しむつもりだ。(南アフリカには)いくつか突ける部分があるので、その部分でうまくプレーできるようにしたい」とジョーンズ監督。

「彼らが違ったスタイルでプレーできるのを知っているのと同時に、真正面からぶつかってくることも知っている。スプリングボクスと対戦する時、真正面から来ないということは少ないので、そちらの準備をしつつ、必要な時には『裏口』にも十分カバーがいるように準備する」

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