「ここからが本当のスタートです」と語ったのは、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたGodfrey Muzanargwoです。昨年に続き同じ会場で連覇を果たしたジンバブエが、1991年以来となるラグビーワールドカップの舞台に帰ってくることになりました。
「我々にとって、今は戦略を練り直すときです。ワールドカップに出場するだけで満足するつもりはありません。大会で戦い、ジンバブエの存在を世界に示したいのです」と、セカンドローのMuzanargwoは語りました。
この快挙は「母国からの支援」のおかげだとし、「舞台裏で尽力してくれたコーチ陣、そして我々を鼓舞し続けたチームメートたちに感謝したい」と続けました。
緊張感あふれる決勝戦の前半は、両チームが互角の展開を見せ、得点、トライ、さらにはカードまで応酬する白熱した内容となりました。
ナミビアのCliven LoubserとジンバブエのIan Priorが序盤にペナルティゴールを決め合い、続いてジンバブエのセンターKudzai Mashawiがラインアウトからのセットプレーで完璧な走りを見せてトライ。フェイントでスペースを作り、複数のディフェンダーをかわしてポスト下に飛び込みました。
その後、ナミビアのスクラムハーフJacques Theronがシンビンとなり、ジンバブエがペナルティでリードを広げます。しかし、Jacques Burger率いるNamibiaはこの数的不利をしのぎきり、ジンバブエのバックローJason Fraserが故意のノックオンでシンビンとなった直後、キャプテンのPrince Gaosebがトライを決めて反撃。Loubserのコンバージョンで前半は16対16の同点となりました。
後半に入り、ジンバブエは試合の流れを引き寄せます。5分過ぎにGodfrey Muzanargwoがショートレンジから押し込みトライを決めると、続く60分にはBrandon Mudzekenyedziが絶妙なラインで走り込み、追加点を挙げました。
しかし、ナミビアもすぐさま反撃。Jay-Cee Nelがリスタートから抜け出してコーナーにトライを決め点差を縮めます。その後、ジンバブエがボール保持に苦しむ中で、交代出場のAdriaan Booysenがゴール下にトライを決め、残り10分で2点差に迫る展開となりました。
そして79分、Tiaan Swanepoelに逆転のチャンスが訪れます。自陣からのロングレンジ・ペナルティに挑戦しましたが、ボールは惜しくもポストの外へ。これがナミビアにとって最後の好機となりました。
ナミビアは今後、来週土曜日にアジア・アフリカプレーオフでアジア代表のアラブ首長国連邦と対戦し、11月の最終予選トーナメント進出を目指します。
一方、3位決定戦ではアルジェリアがケニアを15対5で下しました。前半にはBenjamin CaminatiとKamil Bouregbaがトライを挙げ、フィジカルを生かした戦いで勝利を収めました。
また、5位決定戦ではセネガルのMamodou Ndiayeが延長後半108分にゴールデントライを決め、モロッコに33対28で劇的な勝利を収めました。
開催国のウガンダは、最終戦でIvory Coastを37対17で下し、本大会での初勝利を挙げ、アフリカラグビーのトップカテゴリー残留を決めました。