Tyler Ardronは、現役最後のシーズンになると以前から語っている国際舞台への復帰戦で4トライを挙げ、カナダはカルガリーでアメリカを突き放し、Stephen Meehan新ヘッドコーチにとって3試合目での初勝利を飾りました。
一方トンガは、サモアとの初戦を開始直後から完全に掌握し、17-0とリードを奪うダイレクトな戦術で相手を圧倒しました。
カナダ 34-20 アメリカ
Tyler Ardronは、代表復帰戦でハットトリックを含む4トライを挙げ、カナダを34-20の勝利に導きました。アサヒスーパードライ パシフィック・ネーションズカップ2025の開幕戦でアメリカを破り、RWC2027へのダイレクト出場権に大きく前進しました。
華麗なトライではなかったものの、フランス・トップ14のCastres Olympiqueに所属するArdronにとっては2年ぶりの代表復帰で十分なインパクトとなりました。これによりカナダは2021年以来となるアメリカへの勝利を収め、直近16試合でわずか2度目の白星となりました。
試合開始3分、Ardronがゴール前から押し込み先制。2本目はFB Peter Nelsonが素早く蹴ったペナルティからのクロスキックをキャッチしてトライ。前半終了5分前にはラックの後方から持ち出して3本目を奪いました。
また、フランスのAgenでプレーするEvan Olmsteadとともに、セットピースと組織プレーでカナダを牽引しました。Meehanヘッドコーチも「選手たちは求められたことをすべてやり切った。チームとして非常に満足している」と称賛しました。
前半はアメリカも互角に渡り合い、オープンスペースを活かして攻め込みました。7分にはペナルティからタッチに蹴り出し、ラインアウト後にDominic Besagが走り込みトライ。さらに10分後にはSO AJ MacGintyが元スコットランド代表のRufus Macleanにパスを通しトライ。
MacGintyのPG2本とNelsonのPGで20-20の同点となりましたが、後半57分にArdronが4本目を決めて再びリード。さらにNelsonが自ら蹴ったボールを追ってトライを追加し、残り20分を切ったところで14点差に広げました。
アメリカはMacGintyが故意のノックオンでシンビンを受け反撃の芽を摘まれ、カナダが試合を支配して逃げ切りました。
アメリカのScott Lawrenceヘッドコーチは「ラインアウトと陣地戦での規律が勝敗を分けた。どちらも失ったことが敗因で、次戦以降の焦点となる」と語りました。
次戦、カナダは仙台で日本と対戦。アメリカは1週間の調整後、9月6日にエディー・ジョーンズHC率いるブレイブ。ブロッサムズとサクラメントで戦います。その後全6チームはデンバーへ移動し、準決勝と5位決定戦に臨みます。
トンガ 30-16 サモア
トンガはヌクアロファのTeufaivaスタジアムでサモアを30-16で下し、RWC2027出場に向けて順調なスタートを切りました。
今年初のテストマッチながら試合開始直後から17-0とリードを奪い、先週クイーンズランド・レッズを38-19で破った勢いをそのまま発揮しました。
7分、フランカーSiosuia MoalaがキャプテンBen Tameifunaのサポートを受けてトライ。25分にはスクラムハーSonatane Takuluaがサモア陣深くの混戦からこぼれ球に反応して追加点を挙げました。スタンドオフのPatrick Pellegriniが2トライをいずれもコンバートし、さらにPGも成功。前半終了間際にスタンドオフのAJ AlatimuがPGを決めてサモアがようやく得点しました。
後半20分、ウィングTuna TuitamaがMelani Nanaiのオフロードを受けてトライを奪いましたが、セットピースで苦戦したサモアは反撃を続けられませんでした。トンガは交代出場のフッカー、Sam Moliがモールトライで勝負を決定づけ、終了後のNanaiのダイビングトライは意地の得点に留まりました。
サモアのプロップMichael Alaalatoaは「厳しい一日だった。トンガの選手たちを称えるしかない。序盤でリードを許すと、ここトンガでは取り返すのは難しい」と語りました。
一方、Tameifunaキャプテンは「素晴らしい雰囲気だった。数週間前にトンガに戻り、今日このような形で試合ができて最高だ」と喜びを表しました。
トンガは次戦スバでフィジーと対戦。サモアはその翌週、ロトルアでフィジーを迎え撃ちます。
