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RWC 2027最終予選大会 チームガイド: ベルギー

初のラグビーワールドカップ出場を目指すベルギー代表「ブラック・デビルズ」について、大会前に知っておくべきすべての情報をお届けします。

ラグビーワールドカップ出場歴

出場大会数: 0
最高成績: 該当なし
1試合での最多得点: 該当なし
最大勝利差: 該当なし

ご存知でしたか…?

今回の出場は、ベルギーにとって9回目のワールドカップ予選挑戦となります。
1987年の第1回大会には招待されず、1991年大会の予選には不参加でしたが、1999年大会以降、RWC 2023までのすべての大会で果敢に挑戦してきました。

ユニフォームカラー: 赤と黒(赤・金・黒のトリム付き)
ニックネーム: ブラック・デビルズ(Black Devils / フランス語: Diables Noirs / オランダ語: Zwarte Duivels)
特徴: 粘り強いフォワード中心のスタイル

現在のチーム状況

世界ランキング: 22位
直近の成績: 勝・負・勝・勝・勝

最終予選大会 試合日程

11月8日: ベルギー vs ナミビアザ・セブンズ・スタジアム/ドバイ)
11月13日: ベルギー vs ブラジル(ザ・セブンズ・スタジアム/ドバイ)
11月18日: サモア vs ベルギー(ザ・セブンズ・スタジアム/ドバイ)

ドバイへの道のり

出場決定日: 2025年3月15日

ベルギーの最終予選大会(FQT)への道は、2025年2月のラグビー・ヨーロッパ選手権(Rugby Europe Championship 2025)プールBから始まりました。
ポルトガルとルーマニアに敗れた後、ドイツに勝利してプール3位となり、順位決定戦に進出しました。

RWC 2027への夢をつなぐためには、残る2試合に連勝する必要がありましたが、ブラック・デビルズはその課題を完璧に果たしました。スイスに38-5で勝利し、続く決定戦ではアムステルダムのNRCAスタジアムでオランダを31-10で破り、FQT出場を決めました。

ヘッドコーチ: Laurent Dossat

Laurent Dossatは、Mike FordとMouritz Bothaの退任を受け、2023年8月にブラック・デビルズのヘッドコーチに就任しました。

彼はフランス国内で長年にわたりフェデラル2(Fédérale 2)およびナショナル1(Nationale 1)といったカテゴリーのチームを率い、指導者およびマネージャーとして豊富な経験を持ちます。直近では2018年から2023年までニオール(Niort)を率い、トレーニングセンターのディレクターも兼任しました。

Dossatは2009年から2014年にかけてフェデラル1のセルクル・アミカル・ラメザネ(Cercle Amical Lamezanais)で指導者としてのキャリアを開始し、2010〜2012年にはマリ代表のヘッドコーチも務めました。
2015〜2018年にはフェデラル1所属のF.C.オロロン(F.C. Oloron)のゼネラルマネージャーを務め、2018年後半から2023年まではニオールR.C.を率いました。2021-22シーズンには、同クラブをフェデラル2からナショナル1へ昇格させる手腕を発揮しました。

ベルギーラグビー協会のテクニカルディレクターFrédéric Cocquは、Dossatの就任に際して次のように述べています。
「Laurentは、これまで多くの選手と共に仕事をしており、すでにブラック・デビルズのコーチングスタッフの一員でもあったことから、非常に貴重な継続性をもたらしてくれます。彼はラグビー・ヨーロッパやベルギーラグビーの組織構造にも精通しており、それは大きな強みです。」

チーム概要

最終予選大会では第2シードとして臨むベルギーは、直近5試合で4勝を挙げる好調ぶりを示しています。
特に注目すべきは、2024年7月にエドモントンで行われた試合で、すでにRWC 2027出場を決めているカナダを25-18で破ったことです。

1週間前のアメリカ戦では敗れたものの、2025年ラグビー・ヨーロッパ選手権ではオランダ、スイス、ドイツを次々と下し、着実に力を示しました。

Laurent Dossatの下で築かれたチームの特徴は、一貫性と組織力です。ベルギーはドバイで初のラグビーワールドカップ出場を果たすことで、歴史的新章を開く決意を固めています。

キープレーヤー: Jean-Maurice Decubber

29歳のフランス生まれのオープンサイドフランカーで副キャプテンを務めるJean-Maurice Decubberは、ベルギーがヨーロッパ予選を突破してFQTに到達する上で中心的な役割を果たしました。

ブレイクダウンでのスピードと機動力に優れ、ポゼッションの要となる存在です。フランスのプロD2所属クラブSAXVシャラント・ラグビー(SAXV Charente Rugby)でプレーしており、代表キャップ数は15。
2024年7月のノースカロライナでのアメリカ戦では2度目のキャプテンを務め、初キャプテンとなったのは2月のドイツ戦でした。

レジェンド: Jens Torfs

1992年5月26日、ベルギー・モーツェル生まれのセンター。力強いランニングと堅実な守備で10年以上にわたりブラック・デビルズを支えてきた中心選手であり、2017年からキャプテンを務めています。

ベルギーの年代別代表で経験を積んだ後、2010年にシニア代表初選出。2011年にはポーランド・グダニスクで開催されたヨーロッパ大会で、優勝したベルギー7人制チームの一員としても活躍しました。

スコッド

ベルギー代表は、経験豊富なベテランと若手有望株が融合したバランスの取れたチーム構成です。
6人がフランスのトップ14またはプロD2クラブに所属し、さらに11人がナショナルリーグ(Nationale)でプレーしています。

国内組の選手たちも、ラグビー・ヨーロッパ・スーパー・カップ(欧州クラブラグビー第3階層)に参戦しているブリュッセル・デビルズ(Brussels Devils)で高いレベルの試合を経験しています。

長年キャプテンを務める元ペルピニャンのセンターJens Torfsと、卓越したフランカーDecubberがチームの精神的支柱です。
また、デンデルモンデ所属のロックDries de Keyserが北米遠征で代表復帰を果たし、キトゥロ所属のSO Guillaume Fernández GrauはU20代表から昇格して同遠征に参加しました。

フォワード: Charlesty Berguet、Jérémie Brasseur、Tom Calomme、Jean-Baptiste de Clerq、Dries de Keyser、Toon Deceuninck、Jean-Maurice Decubber、Felipe Geraghty、Julien Masure、Lucas Rassinfosse、Alexandre Raynier、Arthur Smeets、Lucas Sotteau、William van Bost、Basile van Parys、Seppe Verelst、Bruno Vliegen

バックス: Théo Adaba、Julien Berger、Dazzy Cornez、Hugo de Francq、Guillem Fernández Grau、Isaac Montoisy、Ervin Muric、Florian Remue、Matias Remue、Siméon Soenen、Jens Torfs、Maxime Vacquier、Thomas Wallraf

コメント

「チームの中には、RWC 2027に向けてこの道を進み続けたいという強いモチベーションがあります。
選手とスタッフの献身的な姿勢を見るたびに、未来への大きな希望を感じます。」
― Laurent Dossat
(ヘッドコーチ、ドバイでの挑戦を前に)

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