ポルトガルは、フランス大会2023での印象的な戦いに続き、3度目となるラグビーワールドカップでさらなる番狂わせと新たなファン獲得を目指します。
ポルトガルは男子ラグビーワールドカップ3度目の挑戦へ臨みます。フランス大会2023で見せたような大胆なラグビースタイルで、再び格上相手を苦しめようとしています。
2026年にはラグビー・ヨーロッパ男子選手権を制覇。2004年以来となるタイトル獲得によって、オーストラリア大会2027へ向けた期待はさらに高まっています。
予測不能なプレースタイルに加え、ディフェンスから一気に致命的なカウンターアタックへ転じる能力は、アイルランド、スコットランド、ウルグアイにとって大きな脅威となる可能性があります。
しかし、オス・ロボスがノックアウトステージ進出を果たすためには、スクラム強化と規律維持が重要になります。
注目選手
Rodrigo Marta
「Rodrigo Martaをどう止めるのか?」。多くのチームがその答えを探してきましたが、解決できたチームはわずかです。
コロミエ所属WTBの圧倒的なスピードは、あらゆるディフェンスを無力化しようとする執念によってさらに危険なものとなっています。代表最初の51試合で42トライという数字が、その破壊力を物語っています。
Nicolás Martins
才能豊かなルースフォワードであるMartinsは、時に補助的CTBのような役割も果たし、ポルトガルの戦術に独自の要素を加えています。
また、オス・ロボスの中でも特に優れたタックラーとして常に高く評価されています。
Samuel Marques
オーストラリア大会2027時点で38歳となるMarquesにとって、この大会は最後の大舞台となる見込みです。
SHのMarquesは、オス・ロボスで輝かしいキャリアを築いてきました。卓越したキックゲームとゲームマネジメント能力によって、ポルトガルが本来の力を最大限発揮するために欠かせない存在となっています。
RWCアイコン
Vasco Uvaは、2007年大会のロボスを象徴する存在でした。
尽きることのない情熱と不屈の精神は、後のポルトガル世代へ大きな影響を与えています。
No.8のUvaは最初の3試合でキャプテンを務めましたが、ルーマニア戦前に手を骨折し、最終戦を欠場しました。
それまでに彼は膨大なタックルを成功させており、ニュージーランドのJerry Collinsやイタリアの伝説Sergio Parisseといった強豪相手にも一歩も引かず立ち向かいました。
RWC ヒーローストーリー
唯一無二の存在、Mike Barbosa Tadjer。
フランス生まれのHO Tadjerは、代表デビューから11年を経てようやくラグビーワールドカップ出場を果たしました。しかし、フランス大会2023でその存在感を強烈に示しました。
スキンヘッドと髭が特徴的なTadjerは、圧倒的な存在感を放ち、ポルトガルの先進的なラグビースタイルを体現する存在でした。時にはタッチキックまで蹴り、世界中のラグビーファンを魅了しました。
また、フィジー戦勝利後には感情を抑えきれない姿も見せており、その試合が代表最後のテストマッチとなりました。
ヘッドコーチ
Simon Mannixは2024年に就任し、わずか2年足らずでポルトガルを22年ぶりのラグビー・ヨーロッパ男子選手権優勝へ導きました。
元オールブラックスのMannixは、オス・ロボスへ再び強さを取り戻させました。格上相手にも通用する危険なアタックを支えるため、信頼性あるディフェンス基盤を構築しています。
最も記憶に残る試合
フランス大会2023、スタッド・ド・トゥールーズで行われたフィジー戦は、ポルトガルラグビー史上最も歓喜に満ちた日であり、近年の男子ラグビーワールドカップでも屈指の名勝負となりました。
前半は3-3で折り返しましたが、後半にはRaffaele StortiとFrancisco Fernandesのトライによって、ポルトガルは2度7点差リードを奪いました。
しかしフィジーも追いつき、残り4分で23-17と逆転。
それでもRaffaele Costa Stortiが右サイドを突破し、最後はWTB Martaへラストパス。Martaが飛び込みトライを決めました。
大会序盤のジョージア戦では終了間際のPGを外していたMarquesでしたが、この試合では残り1分を切った場面で決勝コンバージョンを成功させました。
プールステージ日程
2027年10月4日 vs アイルランド(シドニー/ガディガル)
10月11日 vs ウルグアイ(ニューカッスル/アワバカル=ウォリミ)
10月17日 vs スコットランド(ブリスベン/ミーンジン)
ご存知でしたか?
1974年のポルトガル革命は、その年のユーロビジョン・ソング・コンテストで最下位だった曲から始まりました。
4月24日の夜、Paulo de Carvalhoによるバラード「E Depois do Adeus」がラジオで流されました。これは軍部行動開始を知らせる2つの合図のうち最初のものでした。2つ目はZeca Afonsoの「Grândola, Vila Morena」でした。
数時間の間に両曲が放送されたことで革命が動き出し、4月25日、独裁政権は崩壊。ポルトガルの民主化が始まりました。
RWC歴史
・プールステージ敗退(2回): 2007年、2023年
ポルトガルは2007年に初めてラグビーワールドカップへ出場しました。スコットランド、ニュージーランド、イタリア、ルーマニアに敗れ、プール最下位で大会を終えました。
その後16年間待ち続け、フランス大会2023で2度目の出場を果たしました。ジョージアと引き分け、さらにフィジーに24-23で歴史的初勝利を挙げました。
最終的にプールC4位となり、ウェールズ、フィジー、オーストラリアに続き、ヨーロッパのライバルであるジョージアを上回りました。
主要データ
ポルトガルは、初めて連続して男子ラグビーワールドカップへ出場します。さらに、大会初勝利はRWC 2023最終戦のフィジー戦(24-23)でした。
また、男子ラグビーワールドカップ全8試合すべてでトライを記録しており、全試合でトライを挙げているわずか2チームのうちの1つです。もう1チームは1987年・1991年大会で6試合連続トライを記録したジンバブエです。
RWC ファクト集
・RWC初出場: 2007年
・RWC最高成績: プール4位(2023年)
・最多RWC出場: 23選手(全員4試合)
・RWC最多トライ: Raffaele Storti(3トライ)
・RWC最多得点: Samuel Marques(24得点)