(資料)ラグビーワールドカップ2019™ 未来計画 Dream Beyond 2019の基本姿勢

日本ラグビーフットボール協会(JRFU)

JRFUが定める日本ラグビー戦略計画2016-2020に基づき、普及戦略計画とアジアンスクラムプロジェクトを推進することによって「Impact Beyond 2019」を促進させ、日本、アジア、世界のラグビーの普及と発展に取り組む。

(主要な施策)

1 Rugby For All / Get Into Rugby(「普及」基盤の整備)

すべての人がラグビーに関われる基盤を整備する

2 Investing In People(「育成」環境の整備)

選手、コーチ、レフリー、及びボランティアの新しい育成ルートと登録システムを構築する。また、コーチ、レフリー、及びボランティアを育成し、ラグビー競技を拡大する。

3 Enhancing RWC Partnerships(JR2019/RWC開催都市との連携による普及)

RWC2019の開催都市に活発なラグビーコミュニティを根付かせる。

4 Strengthening Rugby Links in Japan(ラグビー関連団体との連携)

生涯スポーツとして楽しめる新しいラグビーやあらゆる形態の競技や様々な団体と協働する関係を創る。

5 アジアンスクラムプロジェクト

アジアにおけるラグビーの発展とラグビーを通じた相互理解の深化と共生を図り、人材育成による社会貢献をする。

 

ラグビーワールドカップ2019組織委員会

人々がラグビーやラグビーワールドカップ2019(RWC2019)に関われる機会を提供し、新しい活動が生まれる可能性を広げる。また、試合開催会場となるスタジアムを、まちの中で新しい価値を生む場として発展させる。

1 過去にラグビーとの接点を持ったことがある人々がRWC2019に参加していると感じられる機会を提供し、ラグビーや大会への親近感を高める。

2 複数のスポーツを横断する交流機会を提供し、RWC2019を経てスポーツを取り巻く機運の高まりを加速する。

3 スポーツを支える活動に関心を持つ団体や企業が、RWC2019に参加できる機会を提供する。

 

札幌市・北海道ラグビーフットボール協会

RWC2019 を開催することにより、市民が世界トップレベルのスポーツを身近に体感することで、新たな観戦文化を醸成し、街に活力を与えることができる。また、大会運営のノウハウが蓄積され、都市のブランドを高め、札幌の魅力を世界に発信するとともに、今後のさまざまなスポーツイベントの誘致・開催につながることが期待できる。 

(主要な施策)

1 札幌市と札幌ドームの魅力を世界に発信(札幌市)

2 スポーツツーリズムのさらなる推進(札幌市)

3 市民の国際交流の推進とボランティア活動の拡充(札幌市)

4 ラグビーを通じたスポーツ振興(札幌市・北海道協会)

5 ラグビーの普及促進(札幌市・北海道協会)

6 ラグビー応援者(ファン)の拡大(札幌市・北海道協会)

 

岩手県・釜石市・岩手県ラグビーフットボール協会

RWC2019の釜石開催は、東日本大震災津波の際に世界中から頂いた支援への感謝を伝えるとともに、復興の姿を発信するための絶好の機会であり、岩手県・釜石市は、ラグビーの街「釜石“KAMAISHI”」の名をここに集う人々や世界中の方々の心に刻み、大会の開催を契機に創造される多様なレガシーを次世代の子供達のために継承し、地域の一層の発展へと繋げる。

(主要な施策)

1 スポーツ交流拠点としての基盤整備(釜石市)

2 スポーツの魅力を実感し県民の心と体が元気になるスポーツ振興の推進(岩手県・釜石市)

3 ラグビーの普及・育成・強化(岩手県協会)

4 交流・PR・スタジアムの活用(岩手県協会)

 

埼玉県・熊谷市・埼玉県ラグビーフットボール協会

RWC2019の開催により、さらにラグビーが市民に浸透し、ラグビー文化にあふれるまち熊谷となるようハード、ソフト両面でのレガシーを創出する。具体的には、熊谷ラグビー場を核とした基盤整備を進めるとともに、競技団体と緊密に連携し大規模試合を積極的に誘致するなど、ラグビーを通じた魅力あるまちづくり「ラグビータウン熊谷」を推進する。

(主要な施策)

1 熊谷ラグビー場を核とした基盤整備(埼玉県・熊谷市)

2 「ラグビータウン熊谷」の推進(埼玉県・熊谷市・埼玉県協会)

3 県内小学校へのタグラグビーの普及(埼玉県協会)

4 中高生年代へのラグビーの普及(埼玉県協会)

5 ラグビーを通じた国際交流(埼玉県協会)

 

東京都・東京都ラグビーフットボール協会

世界的なスポーツの祭典であるRWC2019の開会式・開幕戦の開催都市として、大会に向け万全の準備を整えることにより、大会の成功を牽引する。また、その盛り上がりや取組を翌年の東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に繋げていく。二つの大会を一体のものとして捉え、両大会の開催を通じて、ハード・ソフト面での確かなレガシーを次世代に継承する。

(主要な施策)

1 ラグビーなどスポーツの裾野拡大・スポーツ振興(東京都)

2 試合会場の整備等(東京都)

3 東京の魅力を世界に発信(東京都)

4 大会を支えるボランティアの活用等(東京都)

5 ラグビー普及に向けた取組(東京都・東京都協会)

 

神奈川県・横浜市・神奈川県ラグビーフットボール協会

アジア初開催となるRWC2019の決勝戦開催都市として、上位計画であるJRFU普及戦略計画やアジアンスクラムプロジェクト、さらにはImpact Beyond 2019などの趣旨を踏まえ、神奈川県ラグビーフットボール協会、神奈川県・横浜市がそれぞれの強みを生かし、神奈川・横浜におけるラグビー普及・強化を着実に推進することで、日本ラグビーの発展に寄与する。

また、神奈川県ラグビー協会が掲げる「優しさにトライ」事業をはじめ、県ラグビー協会を中心に青少年の健全育成や社会貢献事業を展開することで、神奈川県・横浜市が一体となってサポートしながら、スポーツを通じた次世代育成やレガシー創造を推進する。

(主要な施策)

1 ラグビー競技の普及強化(神奈川県協会・神奈川県・横浜市)

  (1) 「する」ラグビーの推進 ラグビー競技人口の拡大に向け、子どもや障害者を含めラグビーを「する」楽しさを広める。

  (2) 「みる」ラグビーの推進 ラグビーの聖地として感動と興奮の舞台とできるよう「みる」ラグビーの推進に取り組む。

  (3) 「ささえる」ラグビーの推進 指導者、ボランティア等の人材育成など「ささえる」ラグビーを推進する。

2 ラグビーの競技や精神の普及・交流を通じた、「優しさにトライ」の実現(神奈川県協会)

  (1) 「優しさにトライ」プロジェクト ラグビーの精神を通じ、青少年の健全育成や社会貢献活動につなげるプロジェクトを実施する。

  (2) ラグビーを通じた国際交流 大会出場国やアジア各国とのラグビーを通じた交流を進める。

 

静岡県・静岡県ラグビーフットボール協会 

RWC2019の静岡県開催を契機に、“ふじのくに”静岡県の魅力を世界に発信し、本県の知名度やイメージの向上を図り、大会後もラグビーによる国内外の交流を拡大するとともに、ラグビーを通じた人間教育の機会創出と地域の活性化を推進する。

(主要な施策)

1 大会ボランティアの育成(静岡県)

2 ラグビー文化の醸成(静岡県・静岡県協会)

3 国際交流の促進(静岡県・静岡県協会)

4 地域ラグビークラブの創設(静岡県協会)

 

愛知県・豊田市・愛知県ラグビーフットボール協会

県民・市民が、全世界からこの地域に来訪する大会参加者や観戦客をもてなし、交流することにより、地域の活性化と国際化を図るとともに、愛知県・豊田市の魅力を国内外へ広く発信し、地域の国際的な知名度向上につなげる。

(主要な施策)

1 地域の活性化と県民・市民活躍の機会の拡大(愛知県・豊田市)

2 まちの魅力向上・魅力発信(愛知県・豊田市)

3 世界に打ち出せるスポーツ大会の招致・育成(愛知県)

4 日本の社会におけるラグビーのステータス向上(愛知県協会)

5 社会体育(クラブ)を中心とした各カテゴリー(年齢層)における強化体制の確立(愛知県協会)

6 誰もがラグビーを楽しむことができる環境作り(愛知県協会)

 

大阪府・東大阪市・大阪府ラグビーフットボール協会

ラグビーの聖地である「東大阪市花園ラグビー場」において、ラグビーワールドカップが開催されることを契機に、開催都市として、以下に示す開催効果が最大限発揮できるよう活動していく。

  • ラグビーを「する・たのしむ」「みる・ふれる」「ささえる」層の拡大。
  • 国際水準のスタジアム、複数グラウンドの活用による、多様な試合開催展開。
  • ラグビーの競技精神や歴史に触れる場所として、スポーツツーリズムとの連動により集客性を向上。

(主要な施策)

1 国際水準の設備、大会開催のブランド効果を生かした花園ラグビー場のさらなる活用(東大阪市・大阪府協会)

2 ラグビーの裾野を拡大(大阪府・東大阪市・大阪府協会)

3 スポーツの素晴らしさを通じた都市魅力のアピール(大阪府・東大阪市)

4 海外との交流の促進(東大阪市・大阪府協会)

5 経験者の呼び戻し(大阪府協会)

 

神戸市・兵庫県ラグビーフットボール協会

単に大会を開催させることに留まらず、大会を契機としてラグビーファンを増やし、ラグビーの発展、普及・育成の財産を残すことが大会の「成功」であると考える。より多くの人々の注目・関心を集めるこの時期にできるだけ多くの種をまき、育て、ラグビーを楽しむことをきっかけに人々が集まる都市・神戸として街の価値の向上につなげたい。

 (主要な施策)

1 ラグビーを「みる」環境の整備(ラグビーと「つながる」「集まる」)(神戸市)

2 ラグビーを「ささえる」しくみの構築(神戸市)

3 ラグビーを「する」環境の創出(兵庫県協会)

 

福岡県・福岡市・福岡県ラグビーフットボール協会

RWC2019福岡開催を契機に、国際スポーツ都市・福岡を一層アピールし、ラグビーをはじめとするスポーツの振興、並びにスポーツをとおした地域の魅力の創造やアジア諸国等との国際交流のさらなる推進を図る。

 (主要な施策)

1 県民・市民のスポーツの振興(福岡県・福岡市)

2 地域経済の活性化(福岡県・福岡市)

3 スポーツを起点としたアジア諸国等との交流拠点づくり(福岡県・福岡市)

4 ラグビーの普及強化(福岡県協会)

5 ラグビーをとおしたアジアとの国際交流(福岡県協会)

6 組織力の強化(福岡県協会)

7 地域に根付いたラグビー文化の構築(福岡県協会)

 

熊本県・熊本市・熊本県ラグビーフットボール協会

RWC2019を着実に成功させるとともに、この大会を震災復興の一つのマイルストーンとして、熊本の復興の姿や感謝の心を世界に発信し、未来のラグビー人を育てる。また、大会を開催する施設や培われるスポーツボランティア精神、スポーツに親しむ県民の増加、世界各国との交流などを大会のレガシーとして次世代に引き継ぐ。

 (主要な施策)

1 震災からの復興の姿の発信(熊本県・熊本市)

2 スポーツの普及と振興(熊本県・熊本市)

3 インバウンド観光の推進(熊本県・熊本市)

4 国際交流の促進(熊本県・熊本市)

5 ラグビー人を育てる ~未来の熊本ラグビーの柱となる肥後モンを育てる。~(熊本県協会)

6 ラグビーでつながる ~障がい者を含む他のスポーツとの交流を深める。~(熊本県協会)

7 ラグビーの魅力を熊本から発信する ~ラグビー人による広報体制強化に取組む。~(熊本県協会)

 

大分県・大分県ラグビーフットボール協会

ラグビーの魅力と感動を世界のラグビーファンとともに身近で分かちあう。また、世界の3大スポーツイベントと言われるラグビーワールドカップ2019を通じて、品位・情熱・結束・規律・尊重といったグローバルなラグビー精神を体験することでグローバル人材の育成を図る。加えて、観光振興の面で、これまでのアジアからの誘客に加えて、欧米や大洋州等からの多くの観戦客で、海外誘客のウイングを広げる。

 (主要な施策)

1 ラグビーの魅力と感動の共有(大分県・大分県協会)

・イベント、競技普及及び会場整備等を通じた、ラグビーさらにはスポーツに親しむ環境づくり

・大会後の継続的な活躍を視野に入れたボランティア育成

2 グローバル人材の育成(大分県)

・地域における異文化理解の充実及び学校教育における国際理解教育の推進

3 海外誘客(インバウンド)の加速(大分県)

・情報発信、宿泊施設の受入環境整備、観光地の多言語表示や施設整備等