プロップとは?
ラグビーは8人のフォワードで構成され、そのうち2人は「プロップ」と呼ばれています。
プロップは伝統的に、スクラムやラインアウトなどのセットプレーでチームに力とパワーをもたらす役割を担ってきました。スクラムの最前列で強く押し込み、ラインアウトでは持ち上げ役を務めます。
しかし、試合のテンポが上がり選手のフィットネスも向上するにつれ、プロップはフィールド全体で存在感を発揮するようになってきました。
どこに並ぶ?
プロップはスクラムの最前列を形成し、フッカーの両脇に位置します。
プロップには「ルースヘッド」と「タイトヘッド」という名称があり、これはスクラム内での位置に由来します。
スクラムで両チームの最前列が組む際、左側(ルースヘッド)は相手選手1人とだけ組み合うのに対し、右側(タイトヘッド)は相手2人の間に頭を入れて組みます。
背番号は?
ルースヘッドは伝統的に「1」、タイトヘッドは「3」を着用します。
優れたプロップになるために必要な資質:
強さ、パワー、そして他の誰もやりたがらない場所に体を投げ出す勇気。近年では、器用なパススキルや素早い走力も求められています。
RWC 2025で注目すべきプロップは?
イングランドのSarah Bernは、現代型プロップの代表格。強力なスクラム能力に加え、密集から抜け出す突破力があり、オープンプレーではセンター並みのボールさばきを誇ります。1分前にスクラムで反則を奪ったかと思えば、次の瞬間には60メートルを全力疾走してゲインラインを破ります。
一方、写真冒頭に写るHope Rogersは、アメリカ女子代表最多キャップ数を誇る“古き良き”フロントロー。世界一のルースヘッドの一人とも言われ、スクラムを何よりも好みながら、多くのトライも決めます。