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ラグビー解説:プロップとは?

このシリーズで次に解説するポジションは、フロントローの柱であるプロップについてです。

プロップとは?

ラグビーは8人のフォワードで構成され、そのうち2人は「プロップ」と呼ばれています。

プロップは伝統的に、スクラムやラインアウトなどのセットプレーでチームに力とパワーをもたらす役割を担ってきました。スクラムの最前列で強く押し込み、ラインアウトでは持ち上げ役を務めます。

しかし、試合のテンポが上がり選手のフィットネスも向上するにつれ、プロップはフィールド全体で存在感を発揮するようになってきました。

どこに並ぶ?

プロップはスクラムの最前列を形成し、フッカーの両脇に位置します。

プロップには「ルースヘッド」と「タイトヘッド」という名称があり、これはスクラム内での位置に由来します。 

スクラムで両チームの最前列が組む際、左側(ルースヘッド)は相手選手1人とだけ組み合うのに対し、右側(タイトヘッド)は相手2人の間に頭を入れて組みます。

背番号は?

ルースヘッドは伝統的に「1」、タイトヘッドは「3」を着用します。

優れたプロップになるために必要な資質:

強さ、パワー、そして他の誰もやりたがらない場所に体を投げ出す勇気。近年では、器用なパススキルや素早い走力も求められています。

England v Italy - Guinness Women's Six Nations 2025
YORK, ENGLAND - MARCH 23: Sarah Bern of England breaks with the ball during the Guinness Women's Six Nations 2025 match between England and Italy at LNER Community Stadium on March 23, 2025 in York, England. (Photo by David Rogers/Getty Images)

RWC 2025で注目すべきプロップは?

イングランドのSarah Bernは、現代型プロップの代表格。強力なスクラム能力に加え、密集から抜け出す突破力があり、オープンプレーではセンター並みのボールさばきを誇ります。1分前にスクラムで反則を奪ったかと思えば、次の瞬間には60メートルを全力疾走してゲインラインを破ります。

一方、写真冒頭に写るHope Rogersは、アメリカ女子代表最多キャップ数を誇る“古き良き”フロントロー。世界一のルースヘッドの一人とも言われ、スクラムを何よりも好みながら、多くのトライも決めます。

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