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RWC 2025 プールステージ最終戦の全シナリオ

ラグビーワールドカップ2025のプールステージ最終週末を前に、各チームの進出条件を整理します。

イングランド、ニュージーランド、フランス、カナダ、スコットランド、アイルランドが第2節で勝利を収め、南アフリカの歴史的快挙に続いて準々決勝進出を決めました。しかし、まだ最終週末には大きな戦いが残っています。

ラグビー初心者であっても、あるいはそうでなくても「どのチームがどうすれば首位通過できるのか」「どうすればノックアウトに進めるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。ここでは各プールの条件を整理します。

プールA

イングランドはプールAで無敗のため、すでに準々決勝進出を決めています。ただしシード順は未確定です。最終戦でブライトン・アンド・ホーヴにてオーストラリアに敗れれば、ワラルーズが首位通過し、イングランドは2位通過となります。その場合、アメリカは準々決勝進出を逃します。

イングランドが勝利すれば、残り1枠を巡ってオーストラリアとアメリカの直接対決となります。現在ワラルーズは勝ち点でアメリカに5点差をつけており、イングランドに敗れたとしても「7点差以内の敗戦」または「4トライ以上」を奪ってボーナスポイントを得れば、アメリカに抜かれることはありません。

プールA – イングランド 10、オーストラリア 8、アメリカ 3、サモア 0

  • イングランドは引き分け以上で首位通過が決定。
  • オーストラリアが勝利した場合、イングランドが敗戦でボーナスポイントを2つ獲得して両チームが勝ち点12で並んでも、直接対決の結果によりオーストラリアが首位となる。
  • オーストラリアは敗戦でもボーナスポイントを1つ獲得すれば、アメリカの結果に関わらず準々決勝進出が保証される。
  • アメリカはサモア戦でボーナスポイント付き勝利が必須。その上で、現在の得失点差(アメリカ-135、オーストラリア+73、差は135点)を大きく覆す必要がある。

逆にオーストラリアがイングランドに敗れ、ボーナスポイントも獲得できなければ、アメリカに可能性が残ります。アメリカは最終戦でサモアと対戦し、大勝した上で、ワラルーズが大差で敗れることを望む必要があります。現時点ではオーストラリアの得失点差が+73、アメリカが-62で、その差は135点あります。

なお、サモアは結果に関わらずプール突破の可能性はありません。

結論として、アメリカには大仕事が残されていますが、スポーツに不可能はありません。

プールB

こちらははるかにシンプルです。カナダとスコットランドはすでに準々決勝進出を決めており、ウェールズとフィジーには突破の可能性はありません。今週末に両者が直接対決するため、首位通過はこの一戦で決まります。

現時点でカナダは得失点差+100、スコットランドは+44です。仮に引き分けた場合でもカナダが首位の可能性が高いですが、シナリオによっては逆転の余地があります。例えば引き分けでもスコットランドがトライボーナスを獲得し、カナダが取れなければ、スコットランドが首位通過となります。

もちろん、どちらかが勝利すれば、そのチームが首位通過。これは準々決勝で世界1位のイングランドを避けられる可能性があるため、極めて重要です。

プールB – カナダ 10、スコットランド 10、ウェールズ 0、フィジー 0

  • エクセターで行われるカナダ対スコットランドの勝者が首位通過。
  • 引き分けでボーナスポイントが同数(0または1)の場合、得失点差(カナダ+100、スコットランド+44)でカナダが首位。
  • 引き分けで一方のチームのみがトライ数によるボーナスポイントを得た場合、そのチームが首位通過。

プールC

プールBと同様に、ニュージーランドとアイルランドが準々決勝進出を決めています。スペインと日本には突破の可能性はありません。

両者は最終節でブライトンにて直接対決します。両チームとも勝ち点10を挙げていますが、得失点差でニュージーランド(+89)がアイルランド(+44)を上回っており、引き分けの場合はニュージーランドが首位通過する可能性が高いです。

プールC – ニュージーランド 10、アイルランド 10、スペイン 1、日本 0

  • ブライトン・アンド・ホヴで行われるニュージーランド対アイルランドの勝者が首位通過。
  • 引き分けでボーナスポイントが同数(0または1)の場合、得失点差(ニュージーランド+89、アイルランド+44)でニュージーランドが首位。
  • 引き分けで一方のチームのみがトライボーナスを得た場合、そのチームが首位通過。

プールD

こちらも同じくシナリオはシンプルです。南アフリカがイタリアに歴史的勝利を収め、初の準々決勝進出を決めました。最終戦はフランスとの直接対決となります。

南アフリカは勝ち点10で首位、フランスは9点で2位。引き分けの場合、フランスがトライボーナスを取ったとしても、南アフリカが首位通過となります。

プールD – 南アフリカ 10、フランス 9、イタリア 2、ブラジル 0

  • ノーサンプトンで行われるフランス対南アフリカの勝者が首位通過。
  • 引き分けでボーナスポイントが同数(0または1)の場合、南アフリカが勝ち点10で首位、フランスは9で2位。
  • 引き分けでフランスのみがトライボーナスを獲得した場合、得失点差(フランス+103、南アフリカ+65)によりフランスが首位通過。

なぜシード順が重要なのか

準々決勝では各プールの首位が他プールの2位と対戦します。理論上は準決勝に進むための道がやや楽になる可能性がありますが、もちろんラグビーに絶対はありません。

準々決勝の組み合わせ(予定)

プールA首位(イングランドまたはオーストラリア) vs プールB2位(カナダまたはスコットランド)

プールB首位(カナダまたはスコットランド) vs プールA2位(イングランド、オーストラリアまたはアメリカ)

プールC首位(ニュージーランドまたはアイルランド) vs プールD2位(南アフリカまたはフランス)

プールD首位(南アフリカまたはフランス) vs プールC2位(ニュージーランドまたはアイルランド)

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