今年初め、フランスはラグビーワールドカップ2025で注目すべきチームのひとつと見られていましたが、大会直前の最終テストマッチでイングランドに大敗を喫し、その評価は疑問視されていました。しかし、それ以降レ・ブルーは粘り強く立て直しを図りました。イタリアとブラジルに対する圧倒的な勝利で準々決勝進出を確定させると、プール最終戦では今大会のサプライズとなった南アフリカに完勝し、プールDを首位通過。再びフランスに注目が集まっています。

一方のアイルランドは、ニュージーランド、日本、スペインが同居する難しいプールCを突破しました。初戦で日本に勝利すると、続くラス・レオナス戦での快勝でノックアウトステージ進出を決めました。最終戦ではニュージーランドに完敗しましたが、日曜の準々決勝でシックスネーションズのライバルであるフランスに挑み、その実力を証明したいところです。両チームの直近の対戦は接戦が続いており、今週末エクセターでも同様の熱戦が期待されます。

キックオフ: 9月14日（日） 13:00（英国時間）
会場: エクセター、サンディパーク

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フランス代表

注目選手: Gabrielle Vernierはフランスの中心選手のひとりであり、今週末も共同主将Marine Ménagerとともに中盤を組み、アイルランドのEve HigginsとAoife Daltonのセンターペアを抑える役割を担います。ミッドフィールドの戦いは、アイルランドの攻撃リズムを断つために極めて重要になります。

アイルランド代表

注目選手: 背番号7を背負うAoife Wafer。現シックスネーションズの最優秀選手であり、膝の手術からの回復でこれまでRWC2025には出場していませんでしたが、リハビリを終え、この大会最大の一戦にいきなり先発復帰します。

フランス代表のコメント

Gaëlle Mignot（共同ヘッドコーチ）:

「（スクラムは）大きな鍵になるでしょう。これまでの相手もそれぞれ異なるタイプのスクラムを持っていましたし、アイルランドも例外ではありません。彼女たちは非常に戦術的なチームで、シックスネーションズでも我々に問題を与えてきました。天候の影響もあり、セットプレーが大きな要素になります。ですが、私は選手たちを信じています。彼女たちはチームの強さを示せることを証明しています。重要な分野であり、今週しっかり準備してきました。南アフリカとは違うタイプの相手ですから、試合を通じて集中し続けなければなりません。」

Marine Ménager（共同キャプテン）:

「このワールドカップに向けて3年間準備を重ねてきました。その過程で失敗もありましたが、それらが成長に繋がりました。一歩一歩学びながら積み上げてきたのです。今は天候やキープレーヤーの起用タイミングなど、さまざまなシナリオを想定してきたので、より落ち着いて臨めます。このチームは互いを熟知し、プール戦で勢いをつけました。自信はありますが、過信は禁物です。私たちには地に足をつけて臨む姿勢が必要です。前進するためには今週末に大きなパフォーマンスを出すことが求められます。」

アイルランド代表のコメント

Scott Bemand（ヘッドコーチ）:

「（Aoife Waferを）全員がピッチで見たいと思っていました。彼女自身も必死に復帰を目指し、その努力を支えてきたサポートも大きかったです。彼女が完全にフィットし、準備が整っていると確信しています。準々決勝という舞台で最高のパフォーマンスを発揮するために、彼女はここにいます。

最後まで競り合う試合になるでしょう。試合序盤のプレーが後半に大きな影響を与えますし、ノックアウトラグビーは独特の緊張感があります。まさに勝者総取りの舞台です。我々には戦略を実行する準備があります。」

Fiona Tuite（フランカー ）:

「先週（ニュージーランド戦）では、まるで戦場のような試合を経験しました。敗戦の悔しさを脇に置けば、多くの収穫がありました。世界最高のチームのひとつと戦ったことで、今度はもうひとつの最高のチームと戦う準備が整いました。フィジカル、スピード、戦術面のすべてで大きな刺激を受けました。精神的にも集中を切らさず、戦い続ける必要があります。これは総力戦です。」