トゥイッケナム - ワールドラグビーのブレイクスルー・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー候補のBraxton Sorensen-McGeeが2トライを挙げ、ニュージーランドが土曜日のアリアンツ・スタジアムで行われたラグビーワールドカップ2025の銅メダル決定戦でフランスを42-26で破った。
この試合での得点により、この10代のスターは今大会通算11トライに到達し、デビュー大会にしてトライ王に輝く可能性が高まった。
試合の流れ
スコアだけを見れば一方的に見えるが、先制したのはフランスだった。スクラムハーフのPauline Bourdon Sansusが右サイドの展開からMarine Menagerのオフロードパスを受け、トライを決めて7-0とリードした。この時点では、レ・ブルーが4大会連続の銅メダル獲得に向かうかに見えた。しかし、ブラックファーンズはSylvia Bruntの内側へのパスから、スタンドオフのRuahei Demantがゴール下に飛び込み、同点に追いついた。
スコアは30分までそのままだったが、直後にBruntが自ら持ち込み、タッチライン際から力強く押し込み逆転トライを奪った。
さらに前半終了間際、Renee HolmesとLaura Bayfieldが立て続けにトライを奪い、6度の優勝経験を持つブラックファーンズが26-7と大きくリードして折り返した。
後半はSorensen-McGeeの2トライで幕を開けた。1本目はダミーを入れてディフェンスを抜け出し独走トライ。2本目はコーナーへの見事なダイブで追加点を重ね、完全に試合の主導権を握った。
その後、Lea Champon、Gabrielle Vernier、Emilie Boulardがわずか10分間に3トライを返しフランスが反撃したが、ブラックファーンズは逃げ切り、女子ラグビーワールドカップで初の銅メダルを手にした。
Mastercard プレイヤー・オブ・ザ・マッチ
Renee Holmesは前半終了間際の重要なトライを決めただけでなく、ゴールキックでも12得点を加え、チームを勝利に導いた。
「スタンドの向こうに黒い波が見えます。そして故郷にも黒い波があります。これは彼女らのためであり、私たち自身のためでもあります。このチームを本当に誇りに思いますし、この国を誇りに思います。やりました、みんな。
すべてを意味します。先週の厳しい試合の後にまたここへ戻って来て、こうして示せたことは、このチームの本質、そして私たちが持つ強さを表しています。今日この勝利を手にできて、本当に幸せです。」
ヘッドコーチのコメント
ニュージーランドのヘッドコーチAllan Buntingは、このパフォーマンスは過去3年間の努力の集大成であり、国内の選手層の厚さを示す結果だと語った。
「選手たちを本当に誇りに思います。先週は悔しかったですが、ブラックファーンズのラグビーを披露できたことを誇りに思います。この3年間の努力を誇りに思います。
大きな成長がありました。語り尽くせないほどです。若い選手たちが世界の舞台で自分を開花させてきました。本当に特別なことです。
フランスも素晴らしいチームでした。彼女ら相手には最後まで気を抜けません。すごい選手たちがいるので、チームが最後まで戦い抜いたことを誇りに思います。」
一方、フランスの共同ヘッドコーチGaëlle Mignotは、後半の反撃を将来への希望と捉えていた。
「今日の選手たちを本当に誇りに思います。
前半終了時には点差が大きく開いていました。ハーフタイムで正しい言葉をかけようと努めました。
後半の反応には本当に感銘を受けました。将来に向けて信じる理由がたくさんあると思います。」
今日の記録
Sorensen-McGeeが後半に挙げた2トライで、今大会のトライ数は通算11となった。これは女子ラグビーワールドカップ史上2番目に多い記録である。唯一彼女の前にいるのは、チームメイトのPortia Woodman-Wickliffe(2017年大会で13トライ)。しかも彼女はSorensen-McGeeの2本目のトライの直前に交代していた。世代交代の象徴と言えるだろうか。